2016.11.04 東京海上日動、外務省推進の海外旅行登録、「たびレジ」へ支援を開始

 東京海上日動は10月から、海外渡航者への一層の「安心・安全」の提供に向け、同社の海外旅行保険の契約者に対して、外務省が推進する「海外旅行登録『たびレジ』」の登録を支援する取り組みを開始した。「たびレジ」との企業連携は、同社によれば保険業界では初となる。
 「たびレジ」とは、外務省が2014年7月から開始している海外渡航者向けの登録システムで、旅行日程・滞在先などを登録すると、滞在先の在外公館の連絡先や、最新の現地の安全情報などのメールが受け取れる。また、緊急事態が発生した場合は、外務省が渡航者の安否確認を行い、必要な支援を迅速に行う。16年7月のダッカ襲撃テロ事件や、トルコのクーデター未遂事件など、不安定な国際情勢が続く中、渡航者の安全対策は喫緊の課題となっており、外務省は「たびレジ」への登録を呼び掛けていた。
 こうした中、同社は海外旅行保険の顧客に対して、10月から「たびレジ」の登録推奨に向けた取り組みを開始。具体的には、インターネットを通じて海外旅行保険に加入した契約者に対し、「たびレジ」の登録を推奨するメールを送信する他、空港内の同社海外旅行保険申し込みカウンターで手続きした顧客に「たびレジ」を案内する。
 また、同社では、17年夏ごろをめどに、インターネットで海外旅行保険に加入する際に、希望に応じて「たびレジ」に自動登録できるサービスの開始を予定している。同サービスでは、保険の加入手続きと同時に、渡航者情報が「たびレジ」に連動されるため、渡航者は「たびレジ」への登録の手間が省略できる。
 同社は、今後も「安心・安全」の提供に向け、引き続き外務省と連携して、海外留学生や中小企業向けの安全対策についても検討を行う予定。