2023.09.25 あいおいニッセイ同和損保 ブリヂストンタイヤソリューションジャパンと協業、「タイヤメンテナンス特約」開発 TPP導入企業のフリート契約で5%割引

あいおいニッセイ同和損保とブリヂストングループのブリヂストンタイヤソリューションジャパン㈱(久米伸吾代表取締役社長)は、ブリヂストンのトラック・バス向けのサブスクリプション型ソリューションサービス「トータルパッケージプラン(TPP)」を導入する企業を対象に、自動車保険(フリート契約)の保険料を約5%割り引く「タイヤメンテナンス特約」を開発し、9月1日より提供を始めた。

TPPとは、新品タイヤやリトレッドサービス、メンテナンスなどのメニューを組み合わせ、一括で契約するサブスクリプション型のソリューションサービス。タイヤの売り切りではなく、タイヤの提案から、メンテナンス・点検管理・予算管理などのタイヤマネジメント業務までをブリヂストンが担うことで、安全運行・業務効率化に貢献する。また、ソリューション店舗ネットワーク「B―select」と組み合わせTPPの提供価値を最大化することで、実際の現場で従来以上に顧客に寄り添うことで困り事を理解し、より最適なソリューションの提案や高品質なサービスを全国的に提供するものとなっている。
あいおいニッセイ同和損保の「タイヤメンテナンス特約」は、同社のフリート契約の自動車保険が対象。ブリヂストンのTPPを導入している企業が、同社が定める事故低減プログラム(同社が提供する運転データや事故実態を分析したデータ等にもとづく効果的な事故低減取り組み等)を実施するなど、一定の条件を満たした場合、約5%の割引を適用する。保険始期日は2023年9月1日。
TPPの普及・拡大に向けた取り組みとして、あいおいニッセイ同和損保は、同社の全国の代理店網を活用し自動車保険を契約する顧客にTPPの概要を紹介する。同社の顧客がTPPのサービスに関心がある場合にはブリヂストンがTPPを案内し、その後TPPを導入した顧客に対して、タイヤメンテナンス特約による保険料割引を提供する。
ブリヂストンは今後、TPPに加入している輸送事業者に対して安全運行・業務効率化・経費削減を実現し、あいおいニッセイ同和損保は、TPPの普及推進とあわせて独自の事故低減プログラムを提供することで、両社で、輸送事業者のサステナブルな事業運営に貢献するとともに、課題解決・車両の安全・安心な運行の実現を目指すとしている。
昨今、「SDGsを踏まえた経営」「物流の2024年問題」への対応等、輸送業界を取り巻く環境は大きく変化している。24年4月の労働基準法改正では、交通事故防止とドライバーの労働条件の改善が求められ、ドライバーの時間外労働の上限規制が適用される。輸送事業者は、燃料費の高騰やドライバー不足といった厳しい経営環境下で、車両運行時の安全性に加え、業務効率化やコスト削減といった対策を講じることが急務となる。あいおいニッセイ同和損保とブリヂストンは、両者が持つ知見・ノウハウを生かし、より多くの輸送業者にTPPを利用してもらうために、タイヤメンテナンス特約を開発した。
あいおいニッセイ同和損保の荒川裕司執行役員は「ブリヂストンタイヤソリューションジャパンとの協業が実現し大変喜ばしく思っている。ブリヂストンが提供するTPPは、『CSV×DX』として展開している当社の思いや当社が推進している『事故低減取組』との親和性が非常に高く、今回の協業を通じてより多くの顧客へTPPをお届けすることで、安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献していく」とコメント。
ブリヂストンタイヤソリューションジャパンの吉眞弘副社長は「今回、あいおいニッセイ同和損保に当社のTPPの安全への取り組みと実績を評価してもらい、協業の上、当社の顧客に対して新しい価値提供が実現できることを大変嬉しく感じている。ブリヂストンは、この協業を通じて、企業コミットメント『Bridgestone E8 Commitment』で掲げる『Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと』にコミットしていく」と述べている。