2023.06.27 損保ジャパン アスクルDX支援サイトで保険販売、事業活動上のリスク「自分ごと化」意識醸成

損保ジャパンは6月1日から、アスクル㈱(吉岡晃代表取締役社長)が運営するDX支援サイト「ビズらく」(https://www.biz-raku.jp/)経由で事業者向け保険「お仕事あんしん保険」の提供を開始した。事業者向けのSaaS・通信商品およびサービス等のECサイト経由で保険加入手続きまで完結する取り組みは業界初(損保ジャパン調べ、5月現在)となる。

アスクルの「ビズらく」は、事業者が抱える業務に関する問題をデジタルの力で解決するソリューション事業で、事業者のDX推進に必要なSaaS・通信商品およびサービスをウェブサイトを通して販売する。アスクルが厳選したSaaS・通信商品およびサービスを取りそろえ、手頃な価格帯のオリジナル商品もラインアップしている。
「お仕事あんしん保険」は損保ジャパンの事業者向け保険商品である「ビジネスマスター・プラス(事業活動総合保険)」のことで、アスクル顧客向けの保険としてのペットネーム。事業者のさまざまな賠償リスクを包括的に補償し、サイバーリスク補償も標準セットしたプランを用意している。
アスクルの事業者の顧客は「ビズらく」を介することによって、事業活動上のリスクの「自分ごと化」、「お仕事あんしん保険」のプラン内容確認、保険料シミュレーション、保険加入手続きまで、ウェブ上で簡単・シームレスに可能となる。
①「ビズらく」サイトを経由し、ウェブ上でシームレスに保険契約が可能であり、申込時点からの即日加入も可能②個々の事業者ごとに生成されるパーソナライズ動画を活用し、リスクに対する「自分ごと化」の意識を醸成。インタラクティブな操作で動画内で保険料コストシミュレーションも可能③ローコード/ノーコードSaaSをウェブ加入システムに採用することで、マーケット状況に応じた柔軟性・機動力のある募集画面の変更対応等が可能―といった点が主な特長となっている。
日本におけるインターネットの利用状況は、スマートフォン等の利用率向上を背景に、個人・企業ともに高水準を維持しており、インターネットを介した電子商取引(EC)も増加傾向にあることから、今後も高い利用率が想定される。また、損保協会「中小企業におけるリスク意識・対策実態調査2022」によると、事業活動におけるリスク認識は高い一方で、リスク未対応の事業者も多く存在し、中小規模の事業者において特に顕著となっているという。
そこで損保ジャパンは、インターネット環境において、事業者向けに適切な情報提供を行い、最適な補償を提供する新たな仕組みが必要と考え、事業者との豊富な接点・顧客基盤を持ち、事業者のDXを推進するアスクルと協力し、ウェブ上での簡単な手続きで加入できる「お仕事あんしん保険」を提供することにした。
同社では今後、「お仕事あんしん保険」を皮切りに、「ビズらく」サイトの特長を生かした事業者向けの「エンベデッド・インシュアランス(組込型保険)」商品の提供も予定しているという。