2023.02.09 共栄火災 PTA連合会に「小・中学生総合補償制度」提供、Finatextと「Web団体統合システム」開発、スマホで保険加入が可能に

共栄火災は、Finatextと「Web団体統合システム」を共同開発し、2月1日から長野県PTA連合会に、スマートフォンで加入手続きができる「小・中学生総合補償制度」の提供を開始した。FinatextのSaaS型保険基幹システム「Inspire」を活用しており、共栄火災では今後、他の団体保険制度にも段階的に導入することで、保険の申し込みなどの手続きをオンラインで完結する「保険のデジタル化」をスピーディーに展開していく考えだ。

コロナ禍によって非対面・非接触による保険加入の要望が増えている中、協同組合・協同組織諸団体を主な顧客基盤とする共栄火災でも、全国の農林水産業協同組合や生活協同組合、信用金庫・信用組合、PTA連合会などを通じて販売する団体保険において、ウェブ上で完結できる加入手続きへのニーズが高まっていた。一方で、ウェブ加入に対応したシステムの導入に当たって開発コストと開発期間が大きな課題となっていた。
そこで同社は、「各地域の組合員や会員のニーズを丁寧にヒアリングし、最適な商品を提供する」というポリシーを反映した新しい保険販売システムについて、次世代金融インフラを提供するFinatextグループのFinatextと検討を始めた。Finatextが2020年から提供する「Inspire」は、保険ビジネスのDXを後押しするSaaS型の保険基幹システムで、①保険業務に必要な機能をワンストップで提供②従量課金型のSaaSモデルによりイニシャルコストを低減③高度なシステム設計による柔軟性・拡張性の高さ④管理者・顧客の両方が分かりやすいUI/UXの実現―といった特長を持つ。両者は、「Inspire」によって共栄火災が望むシステムをスピーディーに構築できるとの結論に達し、システム開発を進めた結果、開始後約4カ月で「Web団体統合システム」を完成させた。
Web団体統合システムでは、保険加入者が時間・場所を問わずスマートフォンから手軽に加入手続きや契約内容照会、事故連絡ができる。保険料口座振替の手続きも紙書類の提出が不要で、ウェブ上で完結する。画面も分かりやすく、誰でも簡単に操作できる。
2月1日からは、長野県PTA連合会に、学校内外を問わず小・中学生のケガや日常生活の賠償責任などを補償する「小・中学生総合補償制度」の提供を開始している。PTA連合会から配布されるパンフレットに記載の二次元コードをスマートフォンで読み取ることで加入手続きができる。
同社営業統括部では、「かねてより、当社が提供する団体保険制度をお取り扱いいただいている各種団体から、利便性の高い募集ツールである『Web加入システム』について、多数の導入要望に接してきた。これまでは、各団体保険制度単位でそれぞれWeb加入システムを開発・運用することで、システムごとに大きな開発・運用費用が発生していることや、保守対応などに大きな負荷がかかるなどの課題が生じていた。こうした課題を解決し、各団体保険制度へのWeb加入システムの早期展開による競争力強化のために、Ⅰnspireを活用した『Web団体統合システム』を構築した。今後、当社独自の『保険のデジタル化』を目指し、各団体保険制度にも段階的に導入を検討していく」としている。