2022.08.01 損保ジャパン 「THE カラダの保険」を改定、全プラン「熱中症特約」付帯可能に 場所・状況問わず熱中症での死亡で保険金

損保ジャパンは7月14日、近年の猛暑やマスク着用などによる熱中症発症リスクの高まりを受け、8月から個人用傷害所得総合保険「THE カラダの保険」で、すべてのプランで「熱中症特約」の販売を開始すると発表した。夏期の猛暑日の増加とともに、日常生活やスポーツ活動などさまざまな状況で熱中症発症リスクが高まっていることを踏まえ、これまで「こどもプラン」でのみセット可能としていた「熱中症特約」について、世代や場所を問わず高まっている熱中症発症リスクに備えられるよう「THE カラダの保険」のすべてのプランでセットできるよう改定した。
総務省消防庁の「令和3年(5月から9月)の熱中症による緊急搬送状況」によると、熱中症の緊急搬送者数は、2012年~16年までの5年間の平均4万9781人から、17年~21年までの5年間の平均6万6437人と、約1.3倍に増加している。また、厚生労働省の「年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡者の年次推移(平成7年~令和2年)」によると、16年~20年までの熱中症による死亡者数のうち、82.1%が65歳以上の高齢者となっている。さらに、今年も5月から猛暑日を記録するなど、引き続き熱中症への備えが必要な状況にあるといえる。
同社の「熱中症特約」は、日射または熱射による身体の障害に対して、死亡保険金、後遺障害保険金、入院保険金、手術保険金、通院保険金を支払う特約で、これまでは他の世代と比較し多くの屋外活動が想定される子ども向けに「こどもプラン」でのみセット可能としていた。
同社では、世代や場所を問わず高まっている熱中症発症リスクに備え、顧客の不安を少しでも軽減するため、22年8月1日以降を補償開始日とする「THE カラダの保険」の契約を対象に改定を実施、「傷害・所得プラン」「まも~るプラン(シニア向けプラン)」「役員プラン」「ゴルファープラン」「車いす利用者プラン(継続契約の顧客のみ)」のすべてのプランに「熱中症特約」をセットできるようにした。
同社によると、損保大手4社の熱中症特約で、熱中症で死亡した場合に保険金を支払う取り扱いとしているのは同社のみだという。高齢者で心配される日常生活中(畑仕事中や就寝中)に熱中症により死亡した場合も、同特約の補償の対象となり、熱中症になった場所や状況は問わない。
同社では、今回の「THE カラダの保険」の「熱中症特約」の改定により、顧客の多様なライフスタイルをサポートすることで、Wellbeing(人々の幸せ、よりよい社会)へ貢献し、顧客の課題と社会課題の解決を実現していくとしている。