2022.07.08 外国損保協会 2021年度業容 元受正味保険料は0.8%減、受再正味保険料は10%増、前々年比では93%増に

 外国損害保険協会(FNLIA)は7月1日、会員会社の2021年度(21年4月~22年3月)業容を発表した。それによると、会員17社の収入保険料(積立保険料除く)の合計は9527億円となった。会員会社17社中、再保険会社3社を除く14社の元受正味保険料(除く積立)の合計は、前年比0.8%減の7164億円となった。種目別では、自動車保険2162億円(同1.8%減)、傷害保険1807億円(同0.5%増)、新種保険1670億円(同2.8%増)、火災保険1230億円(同6.0%減)、海上・運送保険156億円(同16.4%増)自賠責137億円(同12.1%減)。
 各社別の収入保険料(除く積立)では、AIG損保が4556億円、スイス再保険が1136億円、チューリッヒ保険が1099億円、ミュンヘン再保険が736億円、チャブ保険が713億円、アメリカンホーム400億円、アリアンツが225億円、現代海上が171億円、カーディフ損保167億円と続いた。
 また、元受正味保険料(除く積立)は、AIG損保が4429億円でトップ。次いで、チューリッヒ保険が1099億円、チャブ保険が672億円、アメリカンホームが390億円、カーディフ損保が156億円の順。元受会社の増収率では、スター保険が63.1%増、スイス損保が24.2%増、ユーラーヘルメスが19.1%増、現代海上が13.8%増、カーディフ損保が13.7%増と2桁伸展だった一方、4社が前年実績を下回った。
 受再正味保険料の合計は前年比10.1%増の2362億円で、これは19年度比では93.2%増となる。前年の20年度の受再正味保険料の合計は2146億円で前年比75.5%の増加だった。21年度、スイス再保険は前年比15.9%増、ミュンヘン再保険は10.3%増となっている。
 代理店数は元受14社合計で1万7811店で前年度より1084店減少した。会社別ではAIG損保が1万4410店、次いでチャブ保険が1953店。また、社員数は全体で9067人で、前年度から143人減少した。AIG損保が6425人、次いでチューリッヒ保険が934人。
 なお、RGA再保険会社は、生命性保険事業のみの営業であるため、前年度と同様に本業容には含まれていない。