2017.02.14 朝日生命、代理店チャネル専用商品が大幅伸展

朝日生命が代理店チャネル専用商品として提供している保険ブランド「スマイルシリーズ」が好調だ。2016年6月に医療保険「スマイルメディカル」をバージョンアップした「スマイルメディカルネクスト」と、女性入院特約を付加した「スマイルメディカルネクスト スマイルレディ」が、15年下期に比べて16年上期で40%増となったことをはじめ、スマイルシリーズの3商品は軒並み前期比を上回った。好調の理由として同社代理店事業部代理店商品開発室長の根井智氏は「商品のシンプルで分かりやすい点がお客さまの理解を得ているのではないか」との見方を示す。
 朝日生命では、営業職員チャネルに次ぐ第2の事業の柱として代理店チャネルの拡大に注力している。
 スマイルシリーズは、医療保険の「スマイルメディカルネクスト」「スマイルメディカルネクスト スマイルレディ」、7大疾病一時金保険の「スマイルセブン」、引受基準緩和型医療保険の「スマイルメディカル ワイド」で構成されている。
 「スマイルメディカルネクスト」は、入院の短期化傾向とがんや生活習慣病による長期入院のリスクの両方をカバーする保障内容と、特約を含めた自在性のある設計が可能な点が特徴。近年、入院は短期化しているものの、自己負担額は高額になることがあることから、日帰り入院でも最大20万円の一時金が受け取れることが顧客から評価されているという。
 一方、7大疾病による入院は長期化傾向にあるため、7大疾病による入院を日数無制限で保障する点や、7大疾病により所定の状態に該当した場合に保険料払込免除を受けられる点もポイントとなっている。
 15年5月に発売した「スマイルセブン」は、がんをはじめとする7大疾病に罹患(りかん)した際にまとまった一時金を受け取れる商品で、16年度上期は、前期比15%増と好調を維持。医療保険の上乗せ保障として高い評価を受けている。商品カテゴリーはがん保険だが、がん以外にも、急性心筋梗塞、脳卒中、慢性腎不全、肝硬変、糖尿病、高血圧性疾患といった生活習慣病を幅広くカバーしている点と、競争力のある保険料が大きな魅力となっている。
 13年7月に販売を開始した引受基準緩和型医療保険「スマイルメディカルワイド」は前期比52%増と大幅に伸展している。この商品の特徴として、告知項目が少なく加入しやすいことが挙げられる。具体的には、①最近3カ月以内に医師から入院・手術・放射線治療を勧められたことや説明を受けたことがあるか②過去2年以内に入院・手術・放射線治療を受けたことがあるか③今までに公的介護保険制度の要介護・要支援の認定を受けたことがあるか―の三つの告知に該当しなければ申し込みができる。入院や手術から2年が経過していれば、がんの既往症がある人でも加入できる可能性があるという。加えて、先進医療給付金や手術給付金など、引受基準緩和型の医療保険でありながら保障のバリエーションの豊富さも特徴だ。
 今後の展開について根井室長は「当社の商品コンセプトは、シンプルで分かりやすくお客さまのいざという時にお役に立つこと。今後も情報感度を高めスピード感を意識しながら、お客さまにとって価値の高い商品を追求したい」と展望する。