2016.09.27 明治安田生命が生活習慣改善でFiNCと共同研究、健康増進促す新商品やサービス

 明治安田生命はこのほど、モバイルヘルステクノロジーベンチャーのFiNCとの間で、国民の生活習慣改善の取り組み継続に資する研究を共同で開始することで合意した。
 共同研究では、明治安田生命健康保険組合が開催する生活習慣改善キャンペーンに参加する従業員約2万人を対象に、今年10月から1年間にわたり、生活習慣改善のための行動変容要因の分析を行なう。対象者の一部には心拍数や睡眠時間が計測可能なウエアラブル端末を配布するとともに、FiNCの提供する生活習慣改善プログラム「FiNCプラス(注)」を導入する。
 従業員のウエアラブル端末と「FiNCプラス」の継続利用状況や生活習慣改善の行動変容について、非対象者との対比などによる分析を行なうとともに、活動データと生活習慣病との因果関係の分析を行ない、新たなヘルスケアサービスや保険事業へ応用していく。
 具体的には、企業の従業員などの生活習慣病の予防・改善など、継続的な健康増進に向けたサービスの提供や、新たな保険商品の開発などを目指すとしている。また、本共同研究を基礎として、FiNCとの新たなヘルスケアサービスの開発を視野に入れた検討も行っていく。
 生活習慣病は健康寿命の最大の阻害要因であるとともに、国民医療費にも大きな影響を与えている。その予防や健康寿命の延伸には生活習慣改善の取り組みを継続していくことが重要とされるものの、取り組みの継続が与える影響に着目した研究はこれまで少なかったという。
 明治安田生命では今回の共同研究について、生活習慣病の予防や医療費抑制の観点からも意義のある取り組みだとしている。
 (注)利用者一人一人に合った食事・運動の生活習慣を改善するプログラムをスマートフォンアプリで提供するとともに、ヘルスケア領域の専門家に24時間健康相談を受けることが可能なサービス。チャットで健康増進の取り組みを支援するパーソナルコーチ機能も提供する。