2016.08.24 三井住友海上、高齢・障がい者向けに新たな事故対応、専門スタッフが休日に訪問

 三井住友海上はこのほど、高齢層や障がいのある顧客向けに「休日訪問サービス」の提供を開始した。自動車事故に遭い休日に事故受付センターへ連絡をした顧客のうち、事故内容などに関する電話でのやり取りが困難な人を対象としたサービスで、専門スタッフが休日に顧客の家を訪問して対面で事故内容・状況を詳しく確認するとともに、その後の事故対応の流れなどを説明する。高齢化の進展に伴い、高齢者が事故に巻き込まれるケースが増えていることなどを受けたもので、顧客の不安の解消に向け、より丁寧な事故対応サービスの提供を目指す。
 これまで同社では入院した顧客向けに「休日訪問サービス」を提供してきたが、新たな「休日訪問サービス」は、自動車事故に遭った高齢の顧客や障がいのある顧客など、電話でのやり取りが困難な契約者(被保険者)を対象としたサービス。年齢による制限は設けないという。
 サービスの利用可能時間は土曜、日曜、祝日の午前9時~午後9時までで、専門スタッフが顧客の家を訪問し、①事故内容や事故状況などの詳細確認②顧客に対するその後の事故対応の流れの説明③事故内容に応じた事故現場の立ち会い調査の実施④担当の保険金支払いセンターへの訪問・調査結果報告―の一連のサービスを提供する。
 交通事故に占める高齢者関連の事故の割合は年々増加しており、高齢化の進展に伴って、この傾向はさらに強まる可能性が懸念されている。
 そうした中、同社では、事故に遭遇した顧客の不安の解消とともに、障がいを理由とする差別の解消推進など、社会環境の変化と顧客ニーズの多様化を踏まえて、同サービスの開始を決めたとしている。