2026.03.09 日本生命グループ 25年度第3四半期決算 保険・サービス収益 18%増7兆4247億円に 基礎利益は22%増8446億円
日本生命が2月18日に発表した2025年度第3四半期決算によると、同グループの連結業績は前年同期比で増収・増益となった。「保険・サービス収益」(連結損益計算書における保険料等収入とその他経常収益の合計)は、日本生命、ニッセイ・ウェルス生命、ニチイホールディングスの増加を主因に前年同期比18.7%増の7兆4247億円となった。基礎利益は日本生命の増加と米コアブリッジ・ファイナンシャルの損益取り込み開始を主因に同22.5%増となった。新契約年換算保険料は日本生命、ニッセイ・ウェルス生命、はなさく生命の増加を主因に同23.8%増となった。
グループの連結業績で、経常収益は前年同期比25.7%増の10兆6098億円で、このうち連結保険料等収入は同18.0%増の6兆9400億円だった。
国内の保険料等収入は営業職員チャネルと金融機関窓販チャネルの増加を主因に前年同期比18.9%増の6兆7398億円。うち個人保険・個人年金保険が同17.8%増の4兆6407億円で、チャネル別では、営業職員チャネルが同19.3%増の2兆9819億円、代理店チャネルが同5.8%減の4199億円、金融機関窓販チャネルが同24.6%増の1兆2387億円だった。団体保険は同0.2%減の2140億円、団体年金保険は同3.6%増の7337億円だった。
国内の個人保険・個人年金保険の新契約は、年換算保険料が前年同期比23.8%増の4566億円、件数が同7.0%減の307万件だった。このうち営業職員チャネルの新契約年換算保険料は同26.1%増の1860億円、件数が同9.1%減の267万件だった。代理店チャネルは同6.5%増の578億円、件数が同8.4%増の22万件。金融機関窓販チャネルは同27.5%増の2107億円、件数が同8.4%増の12万件。
国内の個人保険・個人年金保険の保有契約年換算保険料は前年度末比2.8%増の4兆9549億円、件数が同0.0%増の3823万件だった。団体保険の保有契約実績(保障額等)は同0.2%増の107兆4128億円。
日本生命グループの資産運用収益は前年同期比45.7%増の3兆1850億円だった。グループの経常費用は同31.8%増の10兆4929億円で、このうち保険金等支払金は同16.8%増の5兆8901億円、資産運用費用は同133.6%増の1兆6451億円、事業費は同16.6%増の8860億円となった。この結果、経常利益は同75.4%減の1169億円、特別損益が同5476億円増の4057億円で、四半期純剰余(利益)は同66.7%増の4586億円となった。
グループの基礎利益は前年同期比22.5%増の8446億円だった。このうちコアブリッジの寄与は+786億円。
グループ総資産は前年度末比22.9%増の118兆4178億円、責任準備金は同20.1%増の88兆7411億円だった。
連結ソルベンシー・マージン比率は、レゾリューションライフの完全子会社化に伴う資産運用リスクの増加等により、前年度末から103.4ポイント低下して785.1%。経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)は、レゾリューションライフの完全子会社化等の影響により、25年12月末時点で前年度末(222%)から24ポイント低下し198%。実質純資産は、内外株式の含み益増加等を主因に、前年度末(15兆8648億円)から10.5%増加し17兆5328億円。
新契約年換算保険料を各社別にみると、日本生命は前年同期比18.5%増の2072億円、件数が同9.4%減の265万件だった。大樹生命は同14.3%減の245億円、件数が同19.8%減の8万件。ニッセイ・ウェルス生命は同32.1%増の2059億円、件数が同21.8%増の11万件。はなさく生命は同99.9%増の188億円、件数が同24.8%増の21万件となった。
日本生命の保険料等収入は、一時払終身保険の販売増+5649億円などにより前年同期比12.9%増(4607億円増)で4兆0400億円となった。資産運用収益は有価証券売却益の増加を主因に、同4691億円増の2兆1782億円、資産運用費用は有価証券売却損の増加を主因に、同7839億円増の1兆3965億円で、資産運用収支は同3147億円減の7817億円となった。有価証券の含み損益は、公社債の含み損拡大の一方、国内株式の含み益増加を主因に、前年度末比2兆2300億円の増加で、9兆5920億円となった。基礎利益は、利息及び配当金等収入の増加および過年度の追加責任準備金の積み増しによる予定利息の改善を主因に同12.1%増の6887億円となった。
大樹生命の保険料等収入は、再保険収入の減少▲1050億円、外貨建一時払商品の販売減▲333億円などにより前年同期比24.7%減(1521億円減)で4627億円となった。基礎利益は固定費の増加等により保険関係損益が減少した一方、ヘッジコストの減少等による利差損の改善により、同93.2%増の244億円。
ニッセイ・ウェルス生命の保険料等収入は、再保険収入の増加+4363億円、外貨建一時払商品の販売増+2812億円などにより前年同期比51.4%増(7328億円増)の2兆1594億円となった。基礎利益は販売増加に伴う標準責任準備金負担の増加による保険関係損益の減少を主因に同18.3%減の373億円。
はなさく生命の保険料等収入は、変額保険の販売開始+63億円などにより前年同期比64.4%増(302億円増)の773億円となった。基礎利益は、事業拡大による事業費等の支出増の一方、再保険の活用に伴う新契約費の負担減少等による保険関係損益の改善を主因に同20.6%増の▲68億円となった。
豪州日生( Nippon Life Insurance Australia and New Zealand Limited 〈旧MLC Limited〉)の保険料等収入は、前年同期比4.5%減(78億円減)の1674億円だった。25年1月―9月の期間の収入保険料は、個人保険における保険料改定等を主因に、対前年同期比1.3%増の13億7400万豪ドルだった。同期間の基礎利益は、個人保険領域における保険金支払が想定を下回ったことを主因に同173.4%増の8800万豪ドルだった。
ニチイホールディングスは前年同期比で増収.減益となっており、売上高は、主に病院医療関連事業の値上げにより、前年同期比2.2%増の2334億円、税引前純利益は、各事業領域での人件費の増加を主因に同31.9%減の66億円だった。