2025.04.23 マニュライフ生命 一時払終身「未来につなげる終身保険v2」発売 「特定疾病保障コース」「受取コース」を追加 変額終身で特別勘定ラインアップの刷新も
マニュライフ生命は4月1日、金融機関向けの通貨選択型一時払終身保険「未来につなげる終身保険v2」の商品改定を行った。従来の死亡保障・高度障害保障のみのタイプを「基本コース」とし「特定疾病保障コース」と「受取コース」を追加したほか、「告知ありタイプ」の最高契約年齢を90歳に引き上げ、年齢別告知書扱限度額は最高3000万円に引き上げた。最高基本保険金額は既契約と通算して20億円に。また、通貨選択型変額終身保険(積立利率更改型定額部分付)「未来を楽しむ終身保険」の特別勘定のラインアップも刷新し、新たに2種類の特別勘定を追加した。
「未来につなげる終身保険v2」は、「告知ありタイプ」「告知なしタイプ」の二つのタイプから選択する一時払終身保険。少しでも多くの資産を安心して家族に残したいと考える顧客をサポートする資産形成機能も備えている。契約通貨は、円・米ドル・豪ドルから選択可能で、今回、より幅広い顧客のニーズに応えるため商品改定を行った。
追加した「特定疾病保障コース」は、契約時に特定疾病保険金額の金額指定または特定疾病保障割合を選択できるもので、特定疾病(悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中)の支払事由に該当した場合、特定疾病保険金を被保険者に支払う。同保険金を支払った後は、基本保険金額から特定疾病保険金額を差し引いた金額が、死亡・高度障害保険金として一生涯継続する(特定疾病保障割合100%以外を選択した場合)。「告知ありタイプ」のみの扱いで、「受取コース」と同時に選択することはできない。
「受取コース」では積立金を「基本積立金」と「特約積立金」に分け、積増金を特約積立金に毎年加算する。契約者はいつでも必要な時に、契約を解約することなく必要な金額を特約積立金から引き出すことが可能で、特約積立金を一部引出す場合の最低額は、10万円または1000米ドル/豪ドルとなる。なお、特約積立金の一部または全部を引出す際、市場価格調整は適用されない。また、「特定疾病保障コース」と同時に選択はできない。
「未来を楽しむ終身保険」は、一時払保険料を「積立利率により増加する定額部分の積立金」と「特別勘定の運用実績によって変動(増減)する変額部分の積立金」に分けて運用する仕組みの通貨選択型変額終身保険。
改定では、これまで世界バランスⅠ型(米ドル・豪ドル)と日米株式エンハンスト運用型(米ドル・豪ドル)の2種類だった特別勘定を、世界バランスⅠ型(米ドル・豪ドル)、日米株式リアルタイム調整型(米ドル・豪ドル)、米国株式アクティブⅡ型(米ドル・豪ドル)―の3種類に変更した。異なる運用方針を持つ特別勘定を増やすことで、より幅広いリスク許容度を持つ顧客のニーズに応えられるとしている。
日米株式リアルタイム調整型(米ドル・豪ドル)は、主に日本および米国の株価指数に合計で最大約3倍のレバレッジをかけて投資し、さらに日中の市場の値動きの急変時には機動的に投資配分を引き下げることで、中長期的な特別勘定資産の成長を目指す。主な投資対象となる投資信託の運用会社または指数連動債券の発行体はSPACE II Limited(注)。
米国株式アクティブⅡ型(米ドル・豪ドル)は、主として成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資を行い、特別勘定資産の成長を目指す。契約通貨が豪ドルの場合は、豪ドルとの為替ヘッジを行う。主な投資対象となる投資信託の運用会社または指数連動債券の発行体はアライアンス・バーンスタイン㈱。
なお、日米株式エンハンスト運用型(米ドル・豪ドル)については新規の取り扱いを停止するが、運用関係費については年率0.45%(改定前0.65%)に変更し、これまで同商品を選択している顧客に多くの価値を提供できるようにする。
(注)モルガン・スタンレーが設計した債券の発行を専門とする特別目的会社(SPV, Special Purpose Vehicle)。