2025.04.14 損保ジャパン・楽天インシュアランスプランニング 楽天証券のNISA口座保有者対象 「NISAらくらくおまもり保険」提供 NISA口座保有者のGLTDは国内初
楽天証券と損保ジャパンおよび楽天インシュアランスプランニング㈱は3月23日から、楽天証券のNISA口座を保有する顧客を加入対象とした団体長期障害所得補償保険(GLTD)(販売名称:NISAらくらくおまもり保険)の提供を開始したと発表した。NISA口座で中長期の資産づくりをしている加入者が、万一の病気やケガで働けなくなった場合でも安心して積み立てを継続できるようにするもので、NISA口座保有者を被保険者とするGLTDは国内初(注)。
NISAらくらくおまもり保険は、損保ジャパンが「楽天保険の窓口」を運営する楽天インシュアランスプランニングと代理店委託契約を締結し、楽天証券のNISA口座を保有する顧客を加入者(被保険者)として契約を引受ける。加入者が病気やケガで就業不能となった場合、60日間経過後から毎月3万円、5万円または10万円の保険金を契約内容に応じて最長3年間支払う。近年増加傾向にある統合失調症、摂食障害、うつ病などの精神障害による就業不能も補償の対象となる。
楽天証券のウェブサイトから申し込み、健康診断結果の提出や医師の診査は不要(所定の告知事項回答で加入可能)。楽天証券の総合口座に登録している情報によって最短1分から申し込みができるという。毎月12日までの申し込みで翌月から補償が開始する。
保険料の支払方法は、楽天証券の投資信託や「金・プラチナ」取引サービスの積み立てで利用している「楽天カード」でのクレジット決済。同カード決済により保険料1%分の「楽天ポイント」が貯まる仕組みとなっている。
政府は2022年11月に「資産所得倍増プラン」を策定し、家計の資産を「貯蓄から資産形成(投資)へ」と積極的に振り向け、国民の資産所得を倍増させるとしている。国民の安定的な資産形成を促す策の一環としてNISA制度の抜本的な拡充と恒久化などを行っており、その結果、24年12月末のNISA口座数(ジュニアNISA除く)は、2560万口座(前年同月比+21%)、NISA口座での購入金額は17.4兆円(同+233%)と、多くの個人がNISAを活用した資産づくりに取り組むようになってきた。一方で、投資に関する不安の払拭に向けた取り組みも必要であるとされ、3社は、NISAで資産づくりを始めた人々が、今後も安心して運用を続けられるサービスとして、「NISAらくらくおまもり保険」を開始することにしたとしている。
楽天証券は、顧客の FinancialWell-Being を最大化するため、これまで以上に魅力ある商品・サービスを提供することで、顧客のお金に対する不安・悩みを解決することに努めるとしており、楽天インシュアランスプランニングは、今後も楽天グループの強みを生かしたサービスの充実を図り、顧客のニーズに沿った利便性の高い保険サービスの提供を継続していくとしている。
また、損保ジャパンは顧客起点で、健康・介護・老後資金の三つの「不」に応えるソリューションを継続的に拡張し、顧客体験を向上することでLTV( Life Time Value)を持続的に成長させていくとしている。
(注)主要ネット証券(口座数上位5社:SBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJeスマート証券、楽天証券(五十音順))、主要対面証券(口座数上位5社:SMBC日興証券、大和証券、野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(五十音順))比較による(25年3月21日時点、損保ジャパン調べ)。