2024.12.13 3メガ損保 24年度第2四半期(中間期)決算 海外増収通期利益予想を上方修正
3メガ損保各グループの2024年度第2四半期(中間期)決算は、国内、海外とも増収基調で各社が通期予想を上方修正した。(2面に3グループ各社とAIG損保、共栄火災の種目別保険料・保険金の一覧表を掲載)
東京海上ホールディングスの正味収入保険料は、国内で商品・料率改定効果により年初予想通りの増収となり、海外も順調で前年同期比10.1%増の2億6979万円。中間純利益は同235.8%増の6885億円となった。グループの修正純利益は、政策株式売却益が計上され同4956億円増の7712億円で年初予想1兆円に対する進捗率が77%。
通期予想は、当期純利益を100億円引き上げ8800億円とした。修正純利益は、北米やブラジルで好調な保険引受や国内損保事業の自然災害の減少等を織り込む一方で、CREローン(米国の商業用不動産向け融資)に係るCECL(予想信用損失)引当等や政策株式売却加速を踏まえ年初予想対比+400億円の1兆400億円に上方修正した。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスの正味収入保険料は、海外が大きく増収したほか国内も増収し、前年同期比11.9%増の2兆5395億円。中間純利益は国内損保子会社が政策株式売却益の大幅増等で増益したのをはじめ、国内生保、海外も増益となった結果、同424.5%増の4589億円で過去最高益を更新した。グループ修正利益も同3883億円増の5003億円を計上した。
通期予想は、損保の正味収入保険料を年初予想から300億円引き上げ4兆6300億円に修正。当期純利益は政策株式の売却が順調に進んでいること、国内の自然災害に係る発生保険金の見通しを引き下げたことにより、200億円上方修正し6300億円とした。グループ修正利益も400億円引上げ、6700億円を見込む。
SOMPOホールディングスの正味収入保険料は、損保ジャパン、海外保険事業ともに増収となったことにより、前年同期比8.3%増の2兆2615億円を計上した。中間純利益は同1307億円(99.4%)増の2622億円となった。修正連結利益は海外保険事業の増益を主因に同16.8%増の1556億円。
通期予想については、正味収入保険料は年初から1330億円下方修正し3兆8700億円、当期純利益予想は、損保ジャパンで年初予想から1310億円上積み2880億円、海外保険事業で同51億円引下げ1944億円などと修正した結果、1700億円上方修正し4000億円と予想。グループ修正利益の予想は150億円上方修正し2700億円とした。