2024.10.31 住友生命 コンタクトレンズ「アキュビュー」購入者対象 眼科治療特化「めまもりほけん」提供 J&Jと協業した生保業界初の組込型商品
住友生命は10月10日、ヘルスケア企業大手ジョンソン・エンド・ジョンソン㈱の使い捨てコンタクトレンズ事業を展開するビジョンケアカンパニー(以下、J&Jビジョンケアカンパニー)と協業し、「めまもりほけん」(正式名称:無配当眼科医療保険(一時払い))の提供を開始した。J&Jビジョンケアカンパニーのコンタクトレンズ「アキュビュー(R)」製品利用者に提供するもので、①眼の治療に特化した保障②エンベデッド・インシュアランス(組込型保険)―という二つの点で、生命保険業界初(10月時点、住友生命調べ)としている。
10月10日は、「1010」を横に倒すと人の顔の眉と目に見えることから「目の愛護デー」とされており、目の健康について啓発するイベントが各地で行われている。両社は“顧客の目の健康に思いを馳せ”「めまもりほけん」の提供を同日発表した。
「めまもりほけん」は、被保険者が目の傷害または疾病の治療を目的として、保険期間中に①病院または診療所において、入院を開始したとき、または手術もしくは注射を受けたとき(医科診療報酬点数表等に定める所定の点数が眼科で算定された場合に限る)②所定の点眼液(注)の支給を受けたとき―のいずれかに該当したとき、眼科医療保険金5000円を被保険者に支払うもの。J&Jビジョンケアカンパニーでは、「例えば、こんな時に保険金を受け取れます」として、▽ものもらいが悪化して溜まった膿を切開した時▽網膜異常による視力低下を抑制する注射をした時▽眼圧を下げる目薬を支給された時―を例示している。
加入については、顧客がJ&Jビジョンケアカンパニーが定める一定の条件(同社が定める期間中にアキュビュー製品を一定箱数購入し、「Myアキュビュー(R)+」アプリで製品のバーコードをスキャンすること)を満たした場合、同社の「Myアキュビュー(R)+」アプリを通じて対象となる顧客に加入権を付与、住友生命の申し込みサイトから手続きをする流れとなる。申し込み時には、住友生命のマイページが作成され、保険加入後の保全変更、保険金請求、その他の問合せ等がマイページから手続きできるようになる。
保険期間は1年で契約年齢は18~59歳。告知方法は3項目の簡易告知。保険契約はJ&Jビジョンケアカンパニーが契約者となり保険料を負担する。顧客は保険加入から保険金の支払いまですべてスマートフォンで手続きが可能だ。
住友生命では本商品開発について、「人の五感における知覚の割合のうち約8割を占める視覚をつかさどる目は、生活を支える上で重要な器官であり、ウェルビーイングにも大きな影響を持つといえる。また、眼科疾患は、自覚症状が現れにくいことから発見された時には重症化しているケースも多く、早期発見が重要であると言われている。目の保障に特化した『めまもりほけん』への加入をきっかけに、顧客に目への関心を高めてもらい、眼科疾患の早期発見に貢献できることを期待している」としている。
また、生命保険業界で初となる個人保険におけるエンベデッド・インシュアランスについては、「本商品はこれからの生命保険市場におけるエンベデッド・インシュアランスの可能性を図る試金石となり得ると考えており、同商品の実現にあたっては、思いを共有できるヘルスケア企業として、J&Jビジョンケアカンパニーとともに取り組むこととした。J&Jビジョンケアカンパニーは、幼少期から老年期まであらゆる世代の『目の健康』を守る取り組みに注力し、一人一人の視覚のニーズに寄り添った『クオリティ・オブ・ビジョン(QOV)』の向上に取り組んでいる。当社は、顧客の健康増進をサポートするVitality健康プログラムを中心としたWaaS(Well-being as a service)を通じて顧客のウェルビーイング(健康増進)の実現に取り組んでおり、健康増進に寄り添う両社の姿勢は共通であり、目の保障に特化した『めまもりほけん』を通じて、顧客に目への関心を高めるとともに、目のウェルビーイングに貢献できる機会になることを期待している」としている。
(注)点眼液の支給を受けた時点において 次の条件をすべて満たす点眼液とする。① 世界保健機関の解剖治療化学分類法による医薬品のうち、S01E(抗緑内障製剤と縮瞳薬) に分類されること②医薬品医療機器等法にもとづく製造販売についての厚生労働大臣の承認を受けていること③房水の排出の促進または産生の抑制を通じて、眼圧を下げることを目的として使用されること。