2024.09.06 明治安田生命米国子会社スタンコープ 米オールステート子会社買収へ 任意加入型団体保険の事業基盤を強化
明治安田生命は8月14日、米国子会社である StanCorp Financial Group, Inc. (以下、スタンコープ社)と、米国大手損保会社 The Allstate Corporation (以下、オールステート社)が、スタンコープ社によるオールステート社の任意加入型団体保険事業を営む保険子会社を含む2社の買収に合意し、買収契約を締結したと発表した。
オールステート社(米国イリノイ州ノースブルック)は従業員数が約5.3万人で、自動車保険や住宅保険を中心とした損害保険を全米で広く販売している。今回の買収対象は、同社の任意加入型団体保険事業を営む保険子会社 American Heritage Life Insurance Company (フロリダ州)および関連事務サービス子会社 American Heritage Service Company (フロリダ州)の2社で、従業員数は合計で約1000人。スタンコープ社を通じて買収対象2社の全株式を取得する買収スキームを予定している。
今後、日米監督当局による認可等を前提として、2025年度第1四半期(25年4月―6月)をめどに買収手続きを完了する予定。買収対象会社2社は、日米の監督当局による認可等を前提として、明治安田生命の連結子会社となる予定。
明治安田生命では今回の買収について、「スタンコープ社は、16年3月に明治安田生命が完全子会社化した団体保険分野に強みを持つ米国の生命保険会社で、これまで全員加入型の団体生命保険・就業不能保険事業、団体年金事業を中心に規模拡大と収益性向上に取り組んできた。任意加入型団体保険に強みを持つオールステート社子会社の買収により、団体保険事業における事業基盤の強化と効率化が見込まれ、スタンコープ社のさらなる成長に寄与するものと考える」と説明している。
同社は海外保険事業分野を成長の原動力の一つとして位置付け、26年度までに基礎利益相当額で1000億円以上とすることを目標に掲げている。今後も、既存事業の収益拡大に向けた取り組みと合わせて、さらなる新規投資による成長に向けた調査を推進し、いっそうの収益拡大と成長を目指すとしている。