2024.04.12 日本生命 公的保険の不足分を年金・一時金でカバー 「生活サポート保険“生活サポートW”」発売 要介護1で一時金50万円を給付
日本生命は4月2日から、ニッセイみらいのカタチ「生活サポート保険“生活サポートW(ダブル)”」の販売を開始した。身体障がい状態や要介護状態になった後の生活を長期にわたってサポートする商品で、両状態に該当した場合に想定される住宅改修等の一時的な費用や毎月継続的にかかる諸費用、就労不能に伴う収入減少に対して、公的保険制度を踏まえても必要となる部分を、年金・一時金の二つ(ダブル:W)の給付でサポートする。従来商品に比べ保障範囲を拡大するとともに、顧客の状態に合わせた複数のサービスを新たに提供することで、加入時から保険金支払後まで商品・サービス一体でサポートする。
「生活サポートダブル」は、身体障がい状態・要介護状態該当時の初期にかかる費用、継続的にかかる諸費用や収入減少に対して、一時金・年金の二つの給付でサポートする。継続的な保障を提供する年金は「歳満了」(年金支払期間が満了となる年齢を指定)と「年満了」(年金支払期間をパターンから指定)の二つから選択でき、退職まで備えたい場合は「歳満了」、一定期間備えたい場合は「年満了」とニーズに合わせた設計が可能。また、初期費用への備えとして、「身体障害者手帳4~6級・要介護1」を新たに支払事由とし、従来の身体障がい・介護を保障する商品に比べ保障範囲を拡大することで、より幅広い顧客へ保障を提供する。
年金の給付では、所定の身体障がい状態に該当して1~3級の身体障害者手帳を交付された場合、または公的介護保険制度の要介護2~5と認定された場合もしくは所定の要介護状態が180日以上継続した場合に、生活サポート年金として、歳満了年金の場合は指定年齢まで、年満了年金の場合は指定年数を限度に年金を支払う。
また、初期サポート保険金(100)として所定の身体障がい状態に該当して1~3級の身体障害者手帳を交付された場合、または公的介護保険制度の要介護2~5と認定された場合に、100万円を一時金で支払う。加えて、所定の身体障がい状態に該当して4~6級の身体障害者手帳を交付された場合、または公的介護保険制度の要介護1と認定された場合にも、初期サポート保険金(50)として50万円を一時金で支払う。通常は、初期サポート保険金(50)が最初に支払われ、次いで被保険者の状態の悪化などによって初期サポート保険金(100)が支払われ、同時に生活サポート年金の支給も開始するイメージだが、初期サポート保険金(50)が支払われないまま初期サポート保険金(100)が支払われる場合は、初期サポート保険金(100)の支払額に初期サポート保険金(50)の支払額を加えて支払う扱いとなる。
身体障がい状態・要介護状態に該当した場合に利用できるサービスには、①社会保険手続き相談②介護相談③家電の音声操作設定支援④オンラインリハビリ⑤見守りサービス―の五つのサービスメニューがあり、顧客の状況に適したサービスをナビゲーターが案内する「身体障がい・介護のときのサポートデスク」がある。また、所定の疾患にり患したと診断確定したとき専門医が治療やセカンドオピニオンの取得に適した国内の医師を無料で紹介する「ベストドクターズ(R)・サービス」を提供する。
主な取り扱いは、歳満了年金が契約年齢15歳~75歳、保険期間最長80歳まで(5年以上)、年金支払期間は指定年齢まで。年満了年金の場合は契約年齢3歳~75歳、保険期間5年~77年(最長で80歳まで)、年金支払期間は5・10・15・20年から選択する。付加可能な特約に保険料払込免除特約がある。
保険料例として、生活サポート年金額150万円、保険料払込方法月払・口座振替扱、保険料払込免除特約付加なしの場合で、歳満了年金(65歳満了)が20歳男性3227円、同女性2815円、30歳男性4106円、同女性3365円、40歳男性5462円、同女性4294円、50歳男性7432円、同女性5678円。年満了年金(10年満了)が20歳男性1619円、同女性1513円、30歳男性1904円、同女性1655円、40歳男性3002円、同女性2421円、50歳男性6408円、同女性5101円―となっている。
「生活サポートダブル」の開発について同社では「病気や事故・ケガから就労不能状態(身体障がい状態・要介護状態)に該当した際のリスクとしては、主に①収入減少による生活資金の不足②家事・育児代行等にかかる継続的な諸費用③住宅改修等の一時的な大きな費用④症状固定のまま生きることによる生活の質低下―が想定される。これらのリスクについては公的保険制度でも一定のサポートがあるが、その後の生活に関わるすべての負担等を賄いきれるとは限らないことから、公的保険制度を踏まえても必要となる部分に備える同商品を開発した」としている。