2023.12.05 楽天生命 医療保険「ウェルスマイル」発売、健康状態に応じて「楽天ポイント」還付 健康管理アプリとの連携でもポイント付与
楽天生命は11月25日、健康増進型医療保険「ウェルスマイル」(正式名称:健康還付型医療保険(返戻金なし))を発売した。病気やケガによる手術や入院、退院後の在宅医療などを保障するだけでなく、契約者が良好な健康状態を維持することで保険料の最大20%の還付を「楽天ポイント」または現金で受け取ることができる。健康状態に応じて「楽天ポイント」が還付される医療保険は業界初となる。
「ウェルスマイル」の主たる保障である入院給付金は1回の入院につき入院日数が1日、30日、60日、90日、120日、150日の各日数に達したときにそれぞれ最大20万円(入院給付金額)を通算100回まで支払うというもの。さらに入院の原因となった病気やケガにより所定の在宅医療を続けた場合、在宅医療給付金月額(入院給付金額の20%)が通算60回まで受け取れる。保険期間は10年で、自動更新で100歳まで保障する。
最大の特徴は、健康診断の結果に応じて1年分の保険料の最大20%の「楽天ポイント」が還付される仕組みで、契約者が毎年の健康診断の結果を提出することで、その結果に基づいてウェルスマランク(健康診断結果を5段階で評価したもの)が判定され、還付率が決定する。
契約時に、告知の結果、最も低いウェルスマランク1が適用された場合には、健康還付制度の対象外となるが、契約後2年目から5年目の間に再告知し、所定の基準を満たした場合にはウェルスマランクがランクアップする「健康チャレンジ制度」も用意されており、健康チャレンジに成功すると、毎年の健康診断結果の提出で健康還付を受けられるようになる。
また、健康管理アプリ「楽天ヘルスケア」を利用している契約者は、身体活動記録を楽天生命に提供することでも「楽天ポイント」を受け取ることができる。対象の身体活動記録は、運動消費カロリー、心拍数、睡眠時間、歩数など最大12項目から自由に選択できる。ポイント数は連携する項目と数に応じて決まり、毎月最大250ポイントを受け取れるという。
新商品発売に先駆けて11月24日に楽天クリムゾンハウス青山(東京都港区)でハイブリッド形式で行われた新商品説明会に登壇した楽天グループ幸﨑えみ子執行役員は「人生100年時代と言われているが、平均寿命や健康寿命は延伸しているものの、その差は縮小していない」と指摘し、健康寿命延伸の鍵として「生活習慣」に着目したと説明した。
若いときから健康に配慮した生活習慣を身に付けた人ほど、歳を取っても良い健康状態を継続していることから、楽天グループでは、楽天会員の生活習慣の改善による健康寿命の延伸とQOLの向上を目的にヘルスケア事業を立ち上げ、2022年10月にはヘルスケアアプリ「楽天ヘルスケア」をローンチした。
同アプリが、ローンチから1年間で100万ダウンロードを突破したことから、同社では「楽天ポイント」のパワーを再認識し、「楽天ポイント」と「楽天ヘルスケア」と楽天生命の商品を掛け合わせ、楽天会員の健康促進に貢献する仕組みとして「ウェルスマイル」を開発した。
商品説明を行った楽天生命の新開保彦社長は「この商品は、健康診断結果だけでなく、健康に対する努力も評価要素としている点がポイントだ」と強調し、健康診断結果の提出と、アプリとの健康データの連携により、40歳男性(月払保険料4980円)の場合、年間で最大1万4632ポイントを貯めることができると説明した。
「楽天ヘルスケア」は「身体活動記録」として日々の活動を簡単に振り返ることができるだけでなく、1日5000歩を達成すると「楽天ポイント」が当たるくじが引けるといった、運動を継続するための楽しい仕組みが搭載されており、実際にアプリを利用することで、1日当たりの平均歩数が増加したという調査結果も得られている。説明会では、今後について、食事の画像を撮影するだけで摂取カロリーや摂取栄養を表示する食事分析や、健康診断結果を撮影すると自動で結果を記録する機能等の実装も予定されていることが報告された。