2023.11.22 NTT Risk Manager NTT東のセキュリテイーサービスにサイバー保険付帯、マルウエア感染の初動対応~復旧費用等を補償

東日本電信電話㈱(以下、NTT東日本)は11月1日から、UTM(注1)機能に加えて有事の際の復旧支援を提供するネットワークセキュリテイーサービス「おまかせサイバーみまもり」の顧客を対象に、サイバーセキュリティ事故時に生じる対応費用等を補償するサイバー保険の付帯を開始した。グループ会社の㈱NTT Risk Manager(一ノ瀬勝美代表取締役社長)との連携により提供する。

㈱NTT Risk Managerは、NTT東日本、東京海上日動、トレンドマイクロの3社が共同出資し2022年7月に設立した企業で、リスクマネジメントに関するコンサルティングからサービスの開発・提供までのリスク対策支援をワンストップで提供する。この5月29日から損害保険代理店として、東京海上日動の傷害保険と火災保険の取り扱いを開始している。
「おまかせサイバーみまもり」に付帯するサイバー保険の利用対象は、「おまかせサイバーみまもり」を利用するすべての顧客で、契約プラン(Lightプラン、Standardプラン、Professionalプラン)、タイプ(レンタル、売切)を問わず適用される。保険機能は自動付帯されるため、現在「おまかせサイバーみまもり」を利用中の顧客は新たな申し込みや追加料金の支払いは不要となっている。補償内容は、万が一マルウエア感染した場合の影響調査・初動対応~復旧の費用等を補償するもので、損害賠償責任を負担することによる損害、サイバーセキュリティ事故対応費用として、サイバー攻撃対応費用、原因・被害範囲調査費用、相談費用、データ等復旧費用を補償する。補償金額は合計で20万円まで。
なお、NTT東日本では同じく11月1日から、法人向けクラウド型ウイルス対策サービス「おまかせアンチウイルス」に、マルウェア侵入後の「早期発見」「感染拡大防止」「復旧支援」を実現するEDR(注2)機能とこれらを一元的にサポートデスクでフォローする機能を備えた「おまかせアンチウイルスEDRプラス」の提供も開始した。マルウェア侵入前だけでなく、万が一の侵入後にも備えたより手厚い対処やサポート体制を実現するサービスの提供を通じ、地域企業の情報セキュリティ対策を支援していくとしている。
(注1)Unified Threat Management(統合脅威管理)の略称で、複数のセキュリティ機能が統合された機器・サービスのことを指す。
(注2)Endpoint Detection and Responseの略称で、エンドポイント(パソコンやサーバー)に侵入したマルウェア等の脅威や、脅威とは断定できない不審な挙動の検知を行い、影響範囲や感染経路の特定、攻撃の全体像の可視化など、迅速な対処を支援する機能。