2023.10.17 日本生命 若年層の自助努力啓発へ 「ニッセイはじめての保険」取扱開始、29歳以下限定・保険料5000円以下

日本生命は9月25日から、みらいのカタチ「ニッセイはじめての保険」の取り扱いを開始した。保険加入率が低位となっている若年層に対して「将来のリスクを考え、保険に触れることで自助努力に対する啓発を図りたい」との思いから、既存商品をパッケージし、被保険者年齢29歳以下かつ保険料5000円未満の2プランを販売する。

「ニッセイはじめての保険」は、対象を29歳以下に限定し、初めて保険を検討する顧客向けに保険加入のハードルを下げ、若年層も備えておく必要性の高い「病気やケガへの備え」と「将来のための資金準備」について、自助努力をスタートするきっかけを作ることを企図した二つのパターンから選択する。
入院・外来手術等への備えに加え将来必要な資金を準備できるプランとして、入院総合保険「New in1(ニューインワン)」と年金保険を組み合わせた「入院総合+年金プラン(加入年齢7歳~29歳)」と、入院・外来手術等への備えに加え死亡に備えながら3年ごとおよび満期時に「お祝金」(生存給付金)を給付するプランとして、「New in1」と生前給付金付定期保険を組み合わせた「入院総合+生前給付金付定期プラン(加入年齢3歳~29歳)」―の2プランがある。保険料はどちらも月々5000円未満の加入しやすい保険料とした。
「入院総合+年金プラン」は、入院総合保険(先進医療給付なし型)一時金15万円と死亡保険金・10年確定年金を組み合わせたプラン例が示されており、計算基準日2023年10月1日、15年更新、月払・口座振替扱、年金開始65歳とした場合の保険料例が、男性20歳で年金額20万円・合計保険料4833円、同女性が年金額17万円・同4868円、25歳男性が年金額18万円・同4977円、同女性が年金額14万円・同4807円、29歳男性が年金額15万円・同4834円、同女性が年金額13万円・同4903円。年金保険の最低年金額が今までの下限より下げられたプランとなっている。
「入院総合+生前給付金付定期プラン」は、入院総合保険(先進医療給付なし型)一時金15万円と生存給付金付定期の一時金100万円、3年ごとお祝金が保険金額の3%、満期お祝金が保険金額の30%を組み合わせたプラン例が示されており、計算基準日2023年10月1日、15年更新、月払・口座振替扱、払込・更新満了65歳とした場合の保険料例が、20歳男性合計保険料3926円、同女性同4455円、25歳男性同3997円、同女性同4591円、29歳男性同4108円、同女性同4597円。
人生100年時代において、ライフプランや公的保険制度等を踏まえた自助努力が重要とされる中、近年の学習指導要領の改訂による金融教育義務化等、金融リテラシー向上に向けた取り組みが進められている。その一方で、若年層の保険加入率は依然低く、未加入層の多くは経済的理由や生命保険の必要性、生命保険商品の分かりづらさ等を理由に保険への加入を見送っている状況にある(生命保険文化センター調査より)。「ニッセイはじめての保険」の提供は、こうした状況を踏まえたものとしている。