2023.06.19 3メガ損保 22年度(23年3月期)決算、各社増収・減益決算に

3メガ損保各グループの2022年度決算は、いずれも増収減益の決算となった。
東京海上ホールディングス(東京海上HD)の連結経常収益は海外子会社の好調な保険引受に加え円安の影響もあり前年比13.4%増の6兆6486億円、正味収入保険料は同15.0%増の4兆4699億円、生命保険料は同7.6%増の1兆716億円を計上した。当期純利益は同10.5%減の3764億円で、修正純利益は同23.2%減の4440億円となった。東京海上日動が1094億円(944億円減)、東京海上日動あんしん生命が364億円(146億円減)、海外保険事業が2186億円(337億円減)など。23年度予想は、当期純利益が5300億円、修正純利益が6700億円を見込む。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&ADHD)の連結経常収益は前年比2.3%増の5兆2512億円。連結正味収入保険料は、国内損保子会社・海外子会社ともに増収となり、同9.0%増の3兆9344億円となった。海外子会社の正味収入保険料は同32.9%増の9341億円。当期純利益は、同38.5%減の1615億円を計上。グループ修正利益は同1744億円減益の1727億円となった。国内損保事業が1180億円(1126億円減)、国内生保事業が347億円(410億円減)、海外事業が179億円(164億円減)など。23年度予想は、当期純利益が3000億円、グループ修正利益が3500億円を見込む。
SOMPOホールディングス(SOMPOHD)の連結経常収益は前年比10.5%増の4兆6071億円で、正味収入保険料は同14.1%増の3兆6707億円を計上した。生命保険料は同2.6%減の3167億円。当期純利益は、前年比59.5%減の911億円で、修正連結利益は同1091億円減益の1522億円となった。国内損保事業が320億円(1253億円減)、国内生保事業が178億円(157億円減)、海外保険事業が933億円(315億円増)など。23年度予想は、当期純利益が2300億円、修正連結利益が2800億円を見込む。
各グループが公開したエコノミックソルベンシーレシオ(ESR)をみると、23年3月末で東京海上HDは124%だった(リスク量:99.95%VaRモデル)。22年3月末の128%からは4ポイントの低下。また、MS&ADHDは228%(リスク量:99.5%VaRモデル)で、22年3月末と同水準。SOMPOHDは223%(リスク量:99.5%VaRモデル)で、同23ポイント低下した。〈2面に3グループ各社とAIG損保、共栄火災の種目別保険料・保険金の一覧表を掲載〉