2022.08.18 第一生命 従業員が保障を選べる団体保険、「あんしんマイパッケージ」発売、「パッケージ割」「けんこう応援割」導入

第一生命は7月20日、企業(団体)が福利厚生制度として複数の保険商品をパッケージとして導入し、導入した保険商品の中から必要な保障を従業員が自分で選んで加入できる団体保険の新商品「あんしんマイパッケージ」の案内を7月から開始したと発表した。

「あんしんマイパッケージ」は、さまざまな保障の団体保険商品をパッケージ化することで、福利厚生制度として多様な保障ラインアップを一度に準備でき、ニューノーマル社会の中でますます多様化する企業(団体)、従業員のニーズによりきめ細かく応える商品。また、企業(団体)が複数の保険商品を導入すると、従業員の保険料が割り引かれる「パッケージ割」を提供するほか、導入にあたって最低限必要となる加入者数をパッケージ化した複数商品の合計加入者数で判定するなど、保障の充実と導入のしやすさを両立している。団体保険でパッケージ型で保険商品を提供するのは、6月時点の同社調べで生命保険業界初となる。
また、企業(団体)の健康経営を推進する観点から、健康経営など企業の経営課題を解決する付帯サービス「DL Benefit Premium」と併せて、健康診断の判定結果が一定の要件を満たす従業員には割引料率を適用する「けんこう応援割」を提供する。団体保険で健康診断の判定結果にもとづき従業員ごとに割引料率を適用するのは、6月時点の同社調べで生命保険業界初となる。
さらに、企業(団体)事務担当者および従業員の各種手続きについて、デジタル化・ペーパーレス化を実現。インターネットを通じた手続きにより、スマートフォンやパソコンでの簡単手続きといった従業員の利便性向上と、テレワークでも担当者の事務手続きが行えるといった企業(団体)事務担当者の便を図った。
「あんしんマイパッケージ」の商品ラインアップは、①死亡への備えとして「無配当団体定期保険(2022)」、②入院・外来手術への備えとして「無配当団体医療一時金保険(2022)」、③3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)等への備えとして「無配当団体3大疾病保険(2022)」、④介護への備えとして「無配当団体介護保険(2022)」―で構成される。
この中で「無配当団体介護保険(2022)」は仕事と介護の両立支援、介護による離職防止をサポートする保険で、責任開始期以後に発生した傷害または疾病を直接の原因として、①公的介護保険制度における要介護1以上の認定を受けた②第一生命が定める状態が180日間継続した(要介護2以上に相当)―の、いずれかに該当したとき、介護給付金を支払う。加入資格は役員・従業員、配偶者、およびその親(戸籍上の父母)で、配偶者や親のみが加入することはできない。給付金は一時金10~500万円までで、10万円単位で設定可能。支払回数は被保険者ごとに1回。
介護給付金額100万円、被保険者数20~99人、パッケージ割ありで被保険者1人あたりの月額保険料は、40歳男性53円、同女性51円、65歳男性760円、同女性566円、75歳男性2364円、同女性2160円―が示されている。
「けんこう応援割」の対象商品は「無配当団体定期保険(2022)」「無配当団体医療一時金保険(2022)」「無配当団体3大疾病保険(2022)」。従業員または配偶者が入力した健康診断の判定結果に基づき、BMI・血圧・血液検査の3項目全てが割引判定条件を満たす加入者(本人・配偶者)について、健康診断優良割引料率を適用する。割引料率の適用可否判定は加入時および毎年の更新時に行う。更新時には保障内容に変更がない場合も含め毎年システム上で申告できる。
「パッケージ割」は、企業(団体)が一定条件のもと、複数の保険商品をパッケージで導入した場合、適用する。導入した商品数によって、適用されるパッケージ割引料率に変動はない。
「手続きのデジタル化」については、企業(団体)事務担当者は、契約成立後以降の各種手続き、従業員は、加入手続から保険・給付金の請求の各種手続きまでともに原則インターネットで手続きができる。企業(団体)事務担当者の手続きをデジタル化およびダイレクト化し、従業員はスマートフォン等で申込みから保険金等の請求まで完結することにより、時間や場所の制約なく自身のタイミングで自宅や職場等で手続きが可能となる。さらに、商品に関する加入・手続き状況、被保険者証や、生命保険料控除証明書、第一生命からの連絡事項をインターネット上でタイムリーに把握することが可能となる。
付帯サービス「DL Benefit Premium」では、多様化する従業員の「働き方」「価値観」に合わせ、従業員の「働きやすさにつながるサービス」、健康経営など企業の「経営課題を解決するサービス」を提供する。従業員・家族向けに、▽優待利用サービス▽各種相談サービス、企業(団体)担当者向けに、▽団体担当者向け相談ダイヤル▽健康経営優良法人認定取得支援サービス▽その他(企業(団体)の課題解決に向けた各種有料サービス)―を提供する。
第一生命では「あんしんマイパッケージ」の開発背景として、「高齢化や医療技術の進歩、世帯構造の多様化といった社会環境の変化等により、企業の福利厚生制度として活用される団体保険においても、より柔軟かつ的確に保障を提供できる商品の必要性が高まっている。そこで、企業(団体)が死亡保障や医療保障など、さまざまな保障の保険商品をパッケージとして導入し、導入した保険商品の中から必要な保障を従業員が自分で選んで加入できる商品を開発した。これにより、企業(団体)は自社の福利厚生制度として多様な保障ラインアップを従業員に準備することが可能となり、従業員は自身のライフデザインに沿って必要な保障を選択することが可能となる。また、従業員の健康管理を経営的な視点で考え取り組む「健康経営」の推進が企業(団体)にとって不可欠なものとなっているところから、こうした企業(団体)をサポートするため「けんこう応援割」を開発、従業員の健康への意識向上による健康経営の推進も応援する」としている。