2022.06.30 ダイレクト自動車保険 2021年度(22年3月期)決算、元受正味保険料は4.4%増

 ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、セゾン自動車火災、アクサ損保、チューリッヒ保険、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保)が発表した2021年度(22年3月期)決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年比4.4%増の3975億円と前年実績を上回った。6社が前年比で増収となった。

 ソニー損保の自動車保険は、保有契約件数が堅調に拡大したことから、元受正味保険料は前年比6.9%増の1243億円と引き続き堅調に推移した。同社全体の元受正味保険料は同8.6%増の1416億円、経常収益は同6.4%増の1409億円となった。経常利益は同38.3%減の90億円で、当期純利益は同36.8%減の64億円となっている。
 セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同6.7%増の547億円。同社全体の元受正味保険料は同5.5%増の596億円、経常利益は同989.3%増の24億円、当期純利益は同49%増の24億円となっている。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.7%増の543億円と前期実績を上回った。同社全体の元受正味保険料は同2.4%増の575億円、経常利益は同0.9%増の54億円、当期純利益は同1.9%増の38億円となっている。
 チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同5.1%増の508億円と伸展した。年間を通して新規契約、継続契約ともに好調だった。同社全体の収入保険料は、主力商品の傷害・医療保険と自動車保険の元受保険料が共に増収となったことから、同5.6%増の1099億円となった。経常利益は同2.0%増の68億円。当期純利益は同27.0%減の55億円だった。
 SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同4.6%増の447億円となった。地域属性に合わせたCM出稿やウェブサイト改善などのマーケティング施策の強化、また、「カシャッとスピード見積り」を大幅リニューアルするなど最先端のAI技術やビッグデータを用いた「DX Force 2021」(社内横断DXプロジェクト)を全社的に継続して推進したことが伸びにつながった。同社全体の正味収入保険料は、同4.9%増の325億円、経常利益は同143.8%増の12億円、純利益は同1530.1%増の5億円だった。
 三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.8%減の350億円だった。同社全体の元受正味保険料は同2.8%減の351億円、経常利益は同43.4%減の8億円、当期純利益は同16.2%減の8億円となっている。
 イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同1.8%増の337億円だった。同社全体の正味収入保険料は同1.8%増の337億円、経常利益は同77.7%減の10億円、当期純利益は同77.2%減の9億円となっている。