2022.04.05 日本少額短期保険協会 第8回ミニ保険の日記念イベント開催

日本少額短期保険協会は3月2日、「第8回少額短期保険(ミニ保険)の日記念イベント」を開催した。同協会は2014年に3月2日を「少額短期保険(ミニ保険)の日」と定め、認知度向上を目的に翌15年から記念イベントを実施している。昨年に続きオンライン開催となった今回は、少額短期保険大賞にスマートプラス少額短期保険の「サービス組み込み用キャンセル保険」が選ばれた。また、おもしろミニ保険大賞コンテストの最優秀賞には「ヤングケアラーサポート保険」が選出された。この他、新規参入した少額短期保険会社による プレゼンも実施された。

 イベントの冒頭に同協会の渡邊圭介会長があいさつした。同氏は、「新型コロナウイルスの終息の見通しは依然として困難な状況だが、本日こうしてオンラインのイベントを開催できること、そして多くの皆さまに見ていただいていることに深く感謝している。私たちの業界は本年度、新たに4社が仲間入りして112社となった。多くの方々に支えられ、業界規模は保有契約1000万件、収入保険料1000億円を超える見通しとなり、それに伴い果たすべき社会的責任はますます大きくなってきている。私たち少額短期保険事業者は、これからも国民の皆さまに安心をお届けし、真に必要とされ、信頼される業界を目指し、日々努力していきたい。本日のイベントで私たちの魅力を知っていただき、少額短期保険を一層身近に感じてもらえればと思う」と述べた。
 次に、おもしろミニ保険大賞コンテストの優秀作品が発表された。消費者が日頃感じる「あったらいいなこんな保険」「ありそうでなかったこんな保険」のアイデアを一般から広く募集して優秀作品を決めるコンテストで、今回は応募総数1539件、男女比51:49、平均年齢45.2歳で、7歳から95歳まで幅広い年齢からの応募があった。
 一般部門の最優秀賞には、ヤングケアラーとして頑張っている子どもたちの進学費用や負担軽減のためのデイサービス、訪問介護のサービスの費用、将来の一人暮らしなどの費用をサポートする「ヤングケアラーサポート保険」(emoさん〈栃木県〉)が選ばれた。選定委員からは、「現在多くの地方自治体で問題視されている課題であるため。実現性もあると思われる」などのコメントが寄せられた。
 優秀賞には、「ネットアカウント断捨離保険」「コロナ禍『子供の保護者付き添い入院』サポート保険」、佳作には「幸せになろう保険」「大丈夫ペット預かるよ保険」「プロレス観戦保険」が選ばれた。また、保険学ゼミ賞には「お祈りメール保険」、今年から新設されたFP部門賞では「仕事を続けながら介護をする人を応援する保険」が選出された。
 続いて、少額短期保険大賞が発表された。その年に発売された少額短期保険商品の中で「最も革新的で少額短期保険らしい商品」を決めるコンテストで、自薦によって商品がエントリーされ、少額短期保険各社の投票で大賞が決められる。過去最多の11商品のエントリーがあった中、スマートプラス少額短期保険の「サービス組み込み用キャンセル保険」が大賞に選ばれた。同社は昨年の「母子ほけん はぐ」に続いての受賞となった。同社の小山宏人社長は「2年連続の受賞となり、光栄であるとともに、身の引き締まる思いがする。今回エントリーされた各社の商品を拝見してどれも素晴らしい商品だと感じていたので非常に驚いた。保険がお客さまにとって身近になるということを目指してこれからも頑張っていきたいと思う」と述べた。
 選定のコメントでは、「サービスの予約導線内に申し込み機能を組み込むことによる顧客体験の実現や、消費者のキャンセル費用負担と事業者のキャンセルに伴う機会損失を見事にカバーしている」といった意見が紹介された。
 休憩をはさみ、同協会のSDGsの取り組みが紹介された後、「ニューカマー少短会社のプレゼン」が行われた。最近新たに協会会員になった大同火災WiL少額短期保険、第一スマート少額短期保険、ⅰ―SMAS少額短期保険、リトルファミリー少額短期保険、MICIN少額短期保険、ユアサイド少額短期保険の各代表者が自社の紹介や創業の思い、10年後の目指す姿について語った。