2021.11.25 Mysurance 「デジタル完結型家財保険」損保ジャパンの傷害・個人賠をセット提供

少額短期保険業のMysuranceは11月1日、親会社の損保ジャパンが提供する個人賠償責任補償等の損害保険商品をセットすることができる少額短期保険商品「デジタル完結型家財保険」の提供を開始した。自転車利用者の賠償責任保険加入を後押しする。

 近年の自転車事故における高額賠償事案の増加を受け、自治体の条例により、自転車利用者に対して損害賠償責任保険加入を義務化する動きが広がっている。対応する保険としては、火災保険や家財保険等に付帯する個人賠償責任特約があるが、より高額な保険金額や示談交渉サービスを求める人が増加しているところから、Mysuranceは損保ジャパンと連携し、少額短期保険商品として提供する家財の補償と、損保ジャパンが提供する保険金額無制限の個人賠償責任補償の両方に加入できる本商品を新たに開発した。
 「デジタル完結型家財保険」は、「家財の補償」と「個人賠償責任と交通事故の補償」の二つの補償で構成されている。少額短期保険商品の家財の補償では、火災、落雷、破裂・爆発、水濡れ、盗難、破損事故などにより家財に生じた損害や、置き配された宅配物の損害を補償する。また、大家への賠償責任や緊急に要した借用戸室の修理費用などを補償する賃貸住宅専用の特約を付帯できる。さらに、水回りや鍵のトラブル時の24時間駆付けサービス、近隣トラブル等について弁護士に電話で無料法律相談ができる「くらしのサポートサービス」も付帯される。
 損害保険商品の個人賠償責任と交通事故の補償では、傷害総合保険(交通傷害型)に個人賠償責任補償特約をセットして提供する。個人賠償責任補償特約は、日常生活で契約者自身または家族が、偶然の事故により法律上の損害賠償責任を負担することで被った損害を補償する。保険金額は無制限(海外で発生した事故の場合の保険金額は1億円)で、日本国内のみ示談交渉サービスが付帯する。傷害総合保険(交通傷害型)は、自動車や電車などの交通乗用具に搭乗中および交通乗用具との接触による家族全員の事故等によるケガを補償する。
 本商品では、顧客の居住タイプに合わせて、賃貸住宅専用の「Family賃貸火災保険」と持ち家向けの「MyHome家財保険」、個人賠償責任と交通事故の補償が不要で家財の補償のみを希望する顧客向けの「Simple家財保険」の三つの販売プランを用意している。
 補償内容は、Family賃貸火災保険とMyHome家財保険では、家財の補償が1事故当たり100万円から700万円。第三者に対する賠償は無制限、交通事故によるケガでは、死亡・後遺障害80万円、入院日額1000円、入院時手術1万円、外来時手術5000円。その他の補償では、臨時費用10万円、地震火災費用は家財保険金額の5%などとなっている。いずれも第三者への賠償の補償および交通事故等によるケガの補償は損保ジャパンが引受ける。なお、Family賃貸火災保険では、大家に対する賠償責任の保険金額が1000万円となっている。また、Simple家財保険では、家財の補償は1事故当たり100万円から500万円としている。
 保険料は、Family賃貸火災保険が月額850円から、MyHome家財保険が月額560円から、Simple家財保険が月額210円からとなっている。
 本商品は、Mysuranceのホームページから、スマートフォンやパソコンで最短3分で簡単に加入できる。
 このほか、同社では本商品を補償の対象となる家具や家電等と親和性の高い企業や、子育て世代向けの商品・サービスを強化したい会員組織等へホワイトレーベル商品として展開する。ホワイトレーベル商品では、企業や会員組織等による販売プランのネーミングや募集サイト、加入画面の一部カスタマイズが可能で、独自の世界観やブランドを活用したマーケティングを行うことができる。
 ホワイトレーベル提供の第1弾として、11月1日から、㈱ニトリホールディングスの子会社である㈱ニトリファシリティと連携した販売プラン「お、うちのお守り」の販売を開始している。