2016.10.11 メットライフ生命、提携先施設数が55に増加

 メットライフ生命は、9月にリニューアルした契約者向け付帯サービス“MetLife Club”内で提供する「乳がん検診コンシェルジュ」の提携施設に新たに40施設を追加し、計55施設(9月29日現在)に拡大した。「乳がん検診コンシェルジュ」は乳がん検診施設の紹介から専用コールセンターによる相談受け付け・予約代行までを総合的に提供するサービス。10月が世界的に乳がんの啓発月間とされていることに合わせて、女性の要請に応えられる体制を強化する。
 昨今の乳がんへの関心度の高まりを受けて、同社は昨年に引き続き今年も、20~59歳の女性を対象とした「女性の乳がん」に関する意識調査を実施。その結果、乳がん検診を受けたことがある人は全体の56.5%と前年比4.3ポイント増にとどまる一方、35~39歳では56.6%で同18ポイント増という結果になった。
 調査対象の8割以上が乳がん検診の必要性を「感じている」と答えていることを考慮すると、同結果からは、必要性は理解しているものの受診に至っていない人がいまだ多いことが見て取れる。また、「がんを見つけにくい」とされるデンスブレスト(注)について85%が「全く知らない」と答えていることからは、検診率の向上だけでなく、それぞれの乳房の個性についての理解を促進する必要性がうかがわれた。
 こうした女性の声に応えることを目的に生まれた「乳がん検診コンシェルジュ」は、乳がん検診の結果(陽性/陰性)だけでなく、検診ではがんを見つけにくいとされるデンスブレストであるか否かなどの自分自身の乳房の特性を理解し、継続的に、かつ、適切な検診を受けてもらうための契約者、被保険者、家族向けのサービス。検診施設の紹介では、「女医による診察」「女性技師による対応」など、女性が安心して検診を受けられる施設を案内する。
 これまで同サービスに対応する提携施設は関東圏に限られていたが、今回、提携施設のエリアを北海道や関西などにまで拡げたことで、より多くの女性のニーズに応えられるようになる。また、同社では今後も提携施設を拡大していく予定だという。
 (注)日本語では「高濃度乳腺」と訳され、乳腺濃度が高いためにマンモグラフィーで「白く」写る乳腺のことをいう。一般に日本人は欧米人と比べて乳腺濃度が高いために、デンスブレストの比率が高い(日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン」)とされる。