2018.08.06 住友生命が発売 外貨建インデックス年金、指数連動で積立金が増加
住友生命は8月1日、金融機関等代理店で二つの外貨建一時払個人年金保険「たのしみグローバル(指数連動プラン)」「たのしみグローバル(定率増加プラン)」(いずれも正式名称「5年ごと利差配当付指定通貨建個人年金保険〈一時払い〉」)を発売した。このうち、「指数連動プラン」は、一定期間の指数上昇率を積立金に反映する外貨建インデックス年金。米国銀行窓販チャネルでトップクラスのインデックス年金販売実績を誇る、子会社シメトラ社の知見を生かして開発した。世界の株式・債券等への分散投資で運用リスクを軽減し、安定的な運用を目指す指数「ボラティリティーコントロール指数」を使い、1年間の指数の上昇率に連動して積立金が増加する仕組みの商品としては業界初となる(2018年7月、同社調べ)。
「たのしみグローバル(指数連動プラン)」は、1年ごとの指数上昇率に応じて、毎年の年単位の契約応当日に指定通貨建で積立金が増加する商品。毎年の積増判定日(契約応当日の前日)から翌年の積増判定日までの1年間で指数が上昇した場合、契約応当日に積立金が増加する。積立金の増加率は1年間の指数の上昇率に、契約時の金利情勢に応じて設定する「たのしみ倍率」を掛けて算出し、上限・下限(0%)がある。積立金額は契約日・契約応当日から1年間同額となる。
加入後に大きな相場下落があり、その後も指数が相場下落前の水準を下回り続ける状況でも、毎年の指数の上昇率は前年の指数と比して計算される。
一方、「たのしみグローバル(定率増加プラン)」は、契約時に設定した積立利率と経過年月数により指定通貨建(米ドルまたは豪ドル)で積立金が増加し、指定通貨建で年金原資が確定する商品。契約時に掛かる費用がなく、無告知で幅広い年齢の人が申し込みできる。
どちらのプランも、解約返戻金は市場価格調整を適用して計算するため、市場金利の変動で解約返戻金計算基準日の積立金額から増減する。解約返戻金には解約控除が適用される。また、死亡給付金は積立金相当額、解約返戻金相当額のいずれか大きい金額を支払う。
加入後の便利な機能として、自動または任意で円建年金保険に変更し、円建てで年金原資を確保する機能や、「ネット・電話による即日解約サービス」、解約返戻金の円換算額の増減をメールで知らせる「メールお知らせサービス」等を提供する他、「指数連動プラン」には、商品の仕組みを分かりやすく伝える商品紹介動画を用意した。動画はパンフレット表紙のQRコードかホームページから視聴できる。
指定通貨は米ドル・豪ドル、据置期間5年の場合、契約年齢は0~85歳、10年の場合は0~80歳となる。確定年金(5年・10年・15年)と年金総額保証付終身年金があり、最低払込金額は1万米ドル・1万豪ドル・100万円、最高一時払保険料は15億円。告知や医師による診査は不要。
特約として、「目標到達時円建年金保険変更特約」「保険料円貨払込特約」「保険料指定外通貨払込特約」「指定代理請求特約」「後継年金受取人指定特約」などを付加できる。
なお、「たのしみグローバル(指数連動プラン)」は、三井住友銀行では「たのしみステップ」の名称で販売し、据置期間は10年のみ、最低一時払保険料は3万米ドル(3万豪ドル)で、「保険料円貨払込特約」「保険料指定外通貨払込特約」の取り扱いはない。