2025.03.19 第一生命HD・丸紅 国内不動産事業の統合契約を締結 中間持株会社に集約しスケールメリット創出
第一生命ホールディングスと丸紅㈱(柿木真澄代表取締役社長)は2月28日、国内不動産事業の統合に関する事業統合契約および株主間契約を締結した。本契約を通じて、出資比率50:50の中間持株会社(以下、JV会社)傘下に、シナジーが見込まれる両社の国内不動産事業(注)を集約する。JV会社の新たな商号はこの事業統合の効力発生予定日(7月)までに決定する予定。
両社は2024年6月の不動産事業分野における戦略的提携に関する覚書締結以降、協業体制の構築に向けて協議を進めてきたが、両社の事業基盤を活用した新たな価値創造を行うパートナーシップを構築し、スケールメリットの創出、事業領域の相互補完、人財交流によって両社の一層の企業価値向上や社会的価値の創造に資するとの認識で一致し、今回の契約を締結するに至った。
今回の事業統合は、第一生命HDと丸紅の強みを生かし、国内不動産バリューチェーンの強化拡大を推進するもので、両社の事業基盤を活用した新たな価値創造を目指す。特に、生命保険会社が保有する資産運用・金融仲介機能と、総合商社が保有する幅広いネットワークや知見を通じて培った実績やノウハウを融合させ、スケールメリットを生かした持続的な成長を目指していくとしている。
JV会社の傘下となる両社の子会社等を事業領域別に整理すると次の通りとなる。
▽アセットマネジメント事業:第一生命HDの第一生命リアルティアセットマネジメント㈱、丸紅の丸紅リートアドバイザーズ㈱および丸紅アセットマネジメント㈱
▽不動産開発・所有賃貸事業:第一生命HDの相互住宅㈱、丸紅の国内不動産開発事業および丸紅都市開発㈱
▽プロパティマネジメント事業:第一生命HDの㈱第一ビルディング、丸紅の丸紅リアルエステートマネジメント㈱
相互住宅㈱の持株比率はJV会社85.5%、㈱第一ビルディング14.5%で、第一生命リアルティアセットマネジメント㈱の持株比率はJV会社70%、相互住宅㈱30%。以上2社以外はすべてJV会社持株比率100%となる。また、丸紅の国内不動産開発事業は丸紅都市開発㈱に移管する。
今回の統合により、第一生命リアルティアセットマネジメント㈱、丸紅リートアドバイザーズ㈱、丸紅アセットマネジメント㈱の不動産運用資産残高の合算は1兆7041億円(24年12月末時点)となり、これは不動産アセットマネジメント業界有数の運用資産規模に相当するという。また、長年にわたり取り組んでいる住宅領域を中心に幅広い分野で開発・所有賃貸機能を強化し、特に開発においては、両社グループの歴史ある開発知見および実績を基に、時代のニーズにあったアセット開発を推進していく。プロパティマネジメント分野においては、それぞれのグループの強みを生かして総合的な機能を発揮していく。
両社は国内トップ水準の不動産運用資産規模を目指してアセットマネジメントを主軸とする国内不動産バリューチェーンを構築し、開発からプロパティマネジメントまでの一貫したサービス提供を実現することで、幅広い不動産分野でさらなる価値提供を行うとしている。
(注)第一生命が一般勘定で投資・運用する不動産に係る事業は本事業統合の対象外となる。