三井住友海上あいおい生命は３月２日から、「＆ＬＩＦＥ」シリーズの新商品「＆ＬＩＦＥ収入保障Ｗ（ワイド）セレクト（Ａ型）」「＆ＬＩＦＥ総合収入保障Ｗ（ワイド）セレクト（Ｂ型）」「＆ＬＩＦＥくらしの応援ほけんＷ（ワイド）セレクト（Ｃ型）」（正式名称：死亡・介護障害選択型収入保障保険（無解約返戻金型）無配当）の販売を開始した。新商品では、障害保障において自社基準に替わり公的制度に連動した基準を採用し支払事由を拡充するとともに、入院・在宅医療に備えた一時金保障を新設。また、ストレス・メンタル疾病を入院・在宅医療の保障対象とする特則を設けた他、保険料払込免除特約の対象に上皮内がん等を追加した。
　新商品の主契約は、死亡または高度障害状態に該当した場合に収入保障年金、高度障害年金を支払うとともに、入院・在宅医療が１０日以上または３０日以上継続した場合に短期継続入院・在宅医療サポート給付金および継続入院・在宅医療サポート給付金を支払うＡ型、これらに加え公的介護保険制度の要介護１以上および所定の障害状態に該当した場合に介護・障害就労不能年金を支払うＢ型、Ｂ型の内容から死亡保障を除いたＣ型の三つの型からニーズに合わせて選択できる。
　障害保障の支払事由については、従来からの国民年金法に基づく障害等級１級または２級（２級は精神の障害等を除く）に加え、身体障害者手帳（１級から４級）・精神障害者保健福祉手帳（１級）を追加し、自社基準は廃止とした。
　また、短期継続入院・在宅医療サポート給付金および継続入院・在宅医療サポート給付金の保障範囲は、特則の付加によって三大疾病や女性疾病に限定できる他、保障を外すことも可能となっている。
　保険料例（月払（口座振替扱））は、基本年金月額１０万円、最低支払保証期間５年、保険期間・保険料払込期間６５歳満了、特則なし、保険料払込免除特約ありの場合、３０歳男性がＡ型で６８５０円、Ｂ型で８３１０円、Ｃ型で４１７０円、同女性がＡ型で５３００円、Ｂ型で６３８０円、Ｃ型で３６９０円。同条件で保険料払込免除特約なしの場合、３０歳男性がＡ型で５９５０円、Ｂ型で７２７０円、Ｃ型で３４９０円、同女性がＡ型で４４１０円、Ｂ型で５３５０円、Ｃ型で２９６０円となる。
　従来の商品では、要介護状態や重篤な障害状態のみを保障しており、同社としては、公的年金受給開始前の収入減少に対するカバーが十分になされていないという課題認識があった。また、働けなくなった場合の保障においては、就業者数が増加傾向にある女性からのニーズが高まっている他、若年層を中心に精神疾患への保障ニーズも増加していることから、公的保障制度の補完機能を持つ民間生命保険会社として、公的制度との連動を強化するとともに社会環境の変化やニーズの多様化に応じて保障内容を拡充する必要があると考え、今回の商品改定を実施した。
　こうした社会的背景を踏まえ、顧客の健康をトータルでサポートするために商品と一体で提供している「ＭＳＡケア」においても、２０２４年１１月２５日から新サービスを導入した。
　月経・不妊・更年期障害等についてセルフチェックやオンライン診療などができる「Ｗｅｌｌｆｌｏｗ」（提供会社：Ｆｌｏｒａ㈱）、月経トラブルについてオンラインで診察しピルを処方する「スマルナ」（提供会社：㈱ネクイノ）、更年期障害を熟知した医師による更年期特化型のオンライン診療サービス「ＭＹＬＩＬＹ」（提供会社：㈱Ｍｙ　Ｆｉｔ）、臨床心理士・公認心理士等の資格を持つカウンセラーにオンラインで相談できる「ｃｏｔｒｅｅ」（提供会社：㈱ｃｏｔｒｅｅ）の四つのサービスを通じて女性の健康課題解決やメンタルヘルス向上をサポートする。
　新商品販売に先駆け２月１８日に同社本社ビルで行われたＦＰ向け説明会では、加治資朗社長が「私は社長に就任して以来、社員や代理店さまに『お客さまから感謝される会社になろう』と伝えてきた。幅広い保障内容の新商品と魅力的なＭＳＡケアサービスの同時提供によって、お客さまを笑顔にし、お客さまから感謝される会社を実現していきたい」と述べた。