2025.02.20 26年4月から第一生命ホールディングスが商号変更 「株式会社第一ライフグループ」に ネオファースト生命、アイペット損保等も社名変更
第一生命ホールディングスは2月14日開催の取締役会で、6月下旬開催予定の第15期定時株主総会で定款の一部変更議案が承認されることを条件に、2026年4月1日を変更予定日として、同社商号を「株式会社第一ライフグループ(英文:Daiichi Life Group, Inc.)」に変更することを決議した。株主総会に上程する議案の内容については、詳細を決定次第、別途開示する予定。
商号を変更する理由については、「当社は生命保険事業を中心に、資産形成・承継事業、さらに非保険事業へと事業領域を拡大してきた。今後、社業を生命保険領域にとどまらない『保険サービス業』へと進化させ、一人ひとりに寄り添い『人生』の可能性をひらく企業へと変革を遂げることで、『グローバルトップティアに伍する保険グループ』へと大きな成長を実現していくことを目指し、決定した」としている。商号変更に伴い、グループブランド名称も「Daiichi Life」とする。商号変更により、グループの一体感を高め成長を加速するとともに、社会への一層の貢献を目指していくとしている。
「Daiichi Life【ダイイチ・ライフ】の〈想い〉」が掲げられており、「いちばん人を考え、まっすぐに最良を追求、まっさきに挑戦・変革し生命保険の枠を超えて、一人ひとりの多様な人生の可能性をひらく」としている。
「第一ライフ/Daiichi Life」の「ライフ/Life」は、生命保険や生命という狭い意味の“Life”にとどまらず、人々の人生や日々の生活というより広い“Life”を意味し、同社グループが「一生涯のパートナー」として、生命保険の枠を超えて一人ひとりに寄り添い多様な人生の可能性をひらく企業となり、世界の人々やその生活に貢献する意志を込めたという。「第一/Daiichi」は、「いちばん人を考え、まっすぐに最良を追求し、まっさきに挑戦・変革するという、当社が大切にする価値観を示している」。
社会環境が変化し人々の価値観や生活スタイルが多様化する中、グループの存在意義や目指す姿を再定義するため、24年に同社はグループ理念を刷新した。新商号はこのグループ理念に込めた思いを表現した名称で、新商号の「グループ」は、同社の事業領域が国内のみならず海外へ、非保険領域へと拡大していく中で、グループ一丸となって未来に向け進化していくことを表現しているという。後株から前株への変更は、株式会社として目指す姿を実現するための戦略やステークホルダーに対する経営の透明性をもって、成長を実現していく意思を込めたとしている。
なお、同社では同日、子会社のうち4社についても、各社株主総会決議や関係当局の認可を条件として、商号変更することを各社取締役会で決議したと発表。ネオファースト生命は「第一ネオ生命保険株式会社」、アイペット損保は「第一アイペット損害保険株式会社」、第一生命経済研究所は「株式会社第一ライフ経済研究所」、第一生命テクノクロスは「第一ライフテクノクロス株式会社」となる予定。第一生命、第一フロンティア生命は商号変更を行わない。
第一生命は、1902年に日本で最初の相互会社である「第一生命保険相互会社」として創業して以来、生命保険業を通じて「一生涯のパートナー」として顧客に寄り添うことを目指してきた。2010年には、持続的成長を志向し、より柔軟な経営戦略を取り得る株式会社に組織変更を行うとともに、市場の規律に基づく透明性の高い経営を目指し、東京証券取引所市場第一部に上場した。また、16年にはグループベースでの柔軟な経営資源配分、迅速な意思決定に資するガバナンスの構築など、グループ運営スタイルの抜本的変革を目指し、持株会社体制へ移行した。さらに、海外での事業展開を積極的に拡大し、現在10カ国で事業を展開している。