2025.02.18 住友生命・アイアル少短 抗ウイルス薬処方による治療を保障 PayPayほけん「コロナ治療薬お見舞い金」発売 塩野義製薬が保険料の一部を協賛
住友生命と子会社のアイアル少額短期保険は、LINEヤフー㈱、Zフィナンシャル㈱、PayPay㈱、PayPay保険サービス㈱と、1月28日からキャッシュレス決済サービス「PayPay」内の「PayPayほけん」ミニアプリ専用商品として、新型コロナウイルス感染症と診断され、抗ウイルス薬を処方されると最大3万円の見舞い金を支払う商品「コロナ治療薬お見舞い金」の提供を開始した。引受保険会社はアイアル少短。塩野義製薬㈱(大阪市中央区)が本商品の一部保険料を協賛する。第三者が保険料を一部負担し、新型コロナ感染症の抗ウイルス薬治療の保障に特化した保険商品として日本初の商品となる(1月時点、アイアル少短調べ)。
「コロナ治療薬お見舞い金」は、①抗ウイルス薬代等の経済的負担に備えることが可能:抗ウイルス薬の自己負担額は、治療費が3割負担の場合でも1治療あたり1万5556円~5万5798円と高額(厚生労働省「高額医薬品(感染症治療薬)に対する対応」をもとにPayPayほけんにて算出)。抗ウイルス薬代を含む治療費の自己負担に備えられる②申込みが簡単:PayPayアプリで簡単に申し込める。PayPayアプリ上で本人確認が完了している場合は、氏名などの入力もなく、スムーズに申込みが完了する。また、家族の保障も同時に申込みできる③1カ月100円(お手軽プランの場合)からリーズナブルな保険料で申し込める④最短で請求日当日に支払う:保険金請求は、PayPayアプリから医療機関発行の領収証・診療明細書、薬局発行の領収証・調剤明細書をアップロードすることで完了し、最短で請求日当日に指定の口座に支払う―以上の4点がポイントとなる。
保障内容の詳細は、保険期間中に新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)し、病院等で、①エンシトレルビルフマル酸(販売名:ゾコーバ(R)錠)②ニルマトレルビル・リトナビル(販売名:パキロビッド(R)パック)③モルヌピラビル(販売名:ラゲブリオ(R)カプセル)④レムデシビル(販売名:ベクルリー(R)点滴静注)―の抗ウイルス薬を処方されたとき所定の治療保険金を支払う。
保険料と治療保険金の金額によって3プランがあり、「お手軽プラン」の月額保険料は440円で治療保険金が1万5000円、「基本プラン」の月額保険料は530円で治療保険金が2万円、「安心プラン」の月額保険料は710円で治療保険金が3万円となる。ただし、塩野義製薬が月額保険料の340円を負担するので、実質的な契約者の負担額(月額)は「お手軽プラン」100円、「基本プラン」190円、「安心プラン」370円となる。
いずれのプランも保険期間は6カ月で、保険開始日は申込日の14日後から30日後まで指定可能。契約年齢範囲は、契約者が申込日時点で18歳~99歳、被保険者が保険開始日時点で12歳~69歳となる。
住友生命とアイアル少短は本商品の提供について、「新型コロナウイルス感染症の治療については、厚生労働省により承認された抗ウイルス薬による治療が一つの方法として挙げられるが、抗ウイルス薬による治療方法の認知度が低いことに加え、治療費の自己負担が高額となることから、抗ウイルス薬による治療をためらう人が多くいる(注)。そこで、住友生命グループは、民間保険サービスによって経済的な負担を軽減し、ためらいなく抗ウイルス薬による治療を受けられるよう、PayPayほけん専用商品の第4弾として同商品を提供する」としている。
また、塩野義製薬は、「COVID―19は依然として公衆衛生上の重大な課題であり、インフルエンザと比較して入院者数は約6倍、死亡者数は約15倍多く危険性の高い疾患だ。また、COVID―19を含む呼吸器ウイルス感染症への対策の基本は早期診断・早期治療とされており、診断結果をもとに、必要とされる患者に適切な治療を提供することが求められている。一方、COVID―19の治療方法の一つとして抗ウイルス薬による治療が挙げられるが、抗ウイルス薬による治療方法の認知度の低さや治療費の自己負担が要因で、抗ウイルス薬による治療をためらう人が多く見られている。そこで、より安心して治療に専念できるような保険の設計に取り組むLINEヤフーグループ、アイアル少短の保険設計の趣旨に賛同し、同商品に協賛した」と表明している。
なお、住友生命とアイアル少短は「現在提供しているPayPayほけん専用の「熱中症お見舞い金」「インフルエンザお見舞い金」「これだけ賃貸」は発売以降累計で約40万件の申込みがある。簡単な申込操作で日常のリスクに備える商品性が好評で、引き続き、PayPayほけんへの商品提供を通じて、顧客により適したサービス、最適な保障を届け、「一人ひとりのよりよく生きる=ウェルビーイング」に貢献し、「なくてはならない」保険会社グループを目指していく」としている。
(注)2024年9月、PayPayほけんによる3633人に対するランダムパネル調査による。その新型コロナウイルス感染症の治療薬に関するパネル調査によると「あなたは、新型コロナウイルス感染症の治療薬があることをご存知ですか」という質問に対し、52.1%が知らないと回答し、「新型コロナウイルス感染症治療薬による治療を受けたくない理由」として、54.9%が「治療薬の価格が高いと思った」と回答。