2025.02.17 第一生命HDと米PFIが戦略的業務提携 ネオファースト商品をプルデンシャルで販売 プライベートアセットクラスで運用協業も

 第一生命ホールディングスと米国の Prudential Financial,Inc. (以下、PFI)は1月24日、戦略的かつ包括的パートナーシップを目的とした覚書を締結したと発表した。第一生命HDは、この戦略的業務提携は、国内における生命保険商品の販売や資産運用での協業をスコープとして、両社の強みを生かしていくことにより「グローバルトップティアに伍(ご)する保険グループ」を目指す第一生命グループにとって、新たな持続的成長機会を創出することが目的―としている。
 PFIは、米国、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカに展開するグローバルな金融サービス企業で、2024年9月30日時点で約1.6兆ドルの運用資産を有しており、積極的なグローバル投資マネージャーとして、資産運用や保険、リタイアメントマーケットに関連する幅広い金融商品とサービスを提供している。創業から約150年の歴史を持ち、その象徴的な「ロック」のシンボルによって、強さ、安定性、専門知識、革新を表現しているという。
 今回の戦略的業務提携は、①国内における生命保険商品の販売②プライベートアセットクラスにおける資産運用力の強化―が目的で、①の国内の生命保険商品の販売については、第一生命グループの子会社であるネオファースト生命の一部商品をPFI傘下で日本で営業しているプルデンシャル生命のライフプランナーチャネルを通じてより多くの顧客へ届けることにより、国内における生命保険商品の販売を強化する。プルデンシャル生命にとっては、他の生命保険会社からの商品供給は、ネオファースト生命が初めての取り扱いとなるという。
 また、②のプライベートアセットクラスの資産運用力の強化については、資産運用の協業を図り、PFI傘下のグローバルで有数な資産運用会社である PGIM Holding Company,LLC (以下、PGIM)から、ストラクチャード・プロダクトやプライベートクレジットなど、プライベートアセットクラスを中心としたマルチアセットソリューションの提供を受けることによって、第一生命グループ各社の資産運用力の強化を目指す。
 両社は、これらの戦略的業務提携を実現するための具体的なステップを進めつつ、双方の成長に資する追加的な協業機会を探索するとしている。
 第一生命HDの菊田徹也代表取締役社長CEOは、「グローバルで有数の生命保険グループである米国のPFIと、生命保険および資産運用といった複数の分野で戦略的な提携関係を締結できたことを非常にうれしく思う。また、『グローバルトップティアに伍する保険グループ』を目指す当社グループにとって、グローバルに豊富な経験と実績を有するPFIは理想的なパートナーだと確信しており、これから両社win―winの実績を築き上げていきたいと考えている」とコメントを発表している。
 また、PFIの会長兼最高経営責任者であるチャールズ・F・ラウリー氏は、「日本を代表する生命保険会社である第一生命グループは、当社のライフプランナーやPGIMにとって理想的なパートナーだ。第一生命グループとの業務提携を通じて、日本での顧客基盤を拡大し、資産運用事業の規模をさらに拡大することで、資産運用・保険・リタイアメント市場でグローバルリーダーを目指す当社のビジョンを進める」と述べている。