2024.08.29 hokan M&A仲介2社とパートナーシップを締結 「保険M&Aプラットフォーム」開始 保険代理店のM&Aを支援
㈱hokan(小坂直之代表取締役社長)は8月1日、M&A仲介を手掛けるABNアドバイザーズ㈱(東京都千代田区、山本圭一代表取締役社長)および㈱ストライク(東京都千代田区、荒井邦彦代表取締役社長)と保険業界における事業承継や戦略的成長事業に関する各種課題の解決を目的としたM&A事業に関するパートナーシップを締結し、新規事業として保険業界特化型のM&A仲介事業である「保険M&Aプラットフォーム」( https://hokenmaplatform.jp )サービスを開始したと発表した。
「保険M&Aプラットフォーム」サービスでは、同社が創業以来、保険代理店とのコミュニケーションを通じて獲得した保険業界への知見や経営課題に対する理解を活用し、保険代理店の顧客に最適なM&Aソリューションを提供する。また、保険代理店のM&Aのマッチングの支援に加え、M&Aのアドバイスに知見を有する2事業者との業務提携を通じて、M&Aプロセスにおいて一気通貫したサービスを提供する。M&Aの実行とともにhokanの既存事業である保険代理店向け顧客・契約管理システムCRM「hokan(R)」の提案等によりDX推進や募集品質向上に対する支援も可能としており、顧客・契約管理システム「hokan(R)」は、複数の保険代理店顧客を集約する名寄せ機能や世帯管理機能に優れており、業務オペレーションの平準化やペーパーレスによる業務効率化も可能なため、M&A実行後のPMI( Post Merger Integration )における導入メリットは大きいとしている。保険代理店向け顧客・契約管理システム開発を基盤にM&Aサービスを追加することで、保険代理店を創業期から事業承継まで一貫して支援する方針。
今回、同社がパートナーシップを締結したABNアドバイザーズは、あおぞら銀行の100%出資により設立され、日本全国各地の中小企業を対象に事業承継を中心としたM&A業務を行っている。銀行系M&A専門会社として、顧客の実情に即した信頼と安心のカスタムメイドのソリューションを提供している。
また、ストライクは「世界を変える仲間をつくる。」というミッションのもと、後継者不在問題や事業の成長加速などの課題を抱える企業に対してM&Aの仲介やコンサルティングを行う専門企業。業界内でいち早く提供を開始したM&AマッチングプラットフォームであるM&A市場「SMART(TM)」や、スタートアップ企業と事業会社の提携促進、出口戦略の後押しを目的としたサービス「 S venture Lab. 」の運営を通じて、企業の成長加速や新事業創造に向けた取り組みを後押ししている。
今回の保険業界特化型M&A仲介事業開始について、同社では「日本の保険業界は約45兆円の市場規模を有しており、巨大産業の一つ。その中でも保険代理店は、保険加入において主流チャネルだ。しかし、近年では、経営者の高齢化による事業承継や保険業法改正以降の保険募集規制強化に伴い、代理店数は減少しており、代理店が集約される傾向にあると考えている。さらに、近年生じた不適切事案により、金融庁による保険代理店への規制が強化される見通しのため、保険代理店の統合はより加速していくものと考えている。また、企業内代理店についても『特定契約規制』の猶予が撤廃される見通しであり、企業内代理店は、業務体制を見直すとともに、親会社など特定企業への偏りを是正する必要が生じ、この問題への対応として、統合が進むものと予想される。実際に、当社が保険代理店向けシステムを提供する中で、代理店経営者から事業承継等の経営課題に関して多数の相談や報告が寄せられている。このような背景から、保険業界特有の課題解決のサポートと同時に、保険代理店の統廃合、M&Aへの支援が求められていると考え、当社がこれまでの事業展開により培った保険業界に対するノウハウやネットワークを活用して、保険業界特化型のM&A仲介事業を開始する運びとなった」と説明している。