2024.07.29 Tokio Marine X少額短期 複数の生・損保特約を脱着して補償を組み合わせ 業界初ウェブ完結・生損一体型保険を発売 ホワイトレーベル型として商品提供も

 TokioMarineX少短は、業界初(注1)となるウェブ完結型の生損保一体型保険「総合生活支援保険」を開発、6月27日から販売を開始した。一つの契約で生損保の補償(または保障。以下同じ)を同時に提供する保険で、業界で初めて生損保の補償を一つの約款に統合することに挑戦した商品。ホワイトレーベル型(ビジネスパートナーの自社ブランドとしての保険商品を提供)の商品として、ビジネスパートナーによる「カーローン返済支援保険」「ドコモの熱中症お見舞保険」の販売も始まっている。
 通常、生命保険と損害保険にまたがる補償を希望する場合には、生保会社および損保会社が提供する別々の商品に加入する必要がある。「総合生活支援保険」は、生命保険と損害保険にまたがる補償を一つの約款にまとめた商品設計であるため、顧客は一つの契約で生損保の補償に同時に加入することができる。
 具体的には、複数の生・損保特約を脱着して補償を組み合わせることで多様な商品を産み出すことができ、その特徴を生かして、ホワイトレーベル型の商品としてビジネスパートナーの商品やサービスの購入・利用に組み込みやすい商品・保険料決済方法にカスタマイズすることも可能だ。
 脱着可能な特約には、死亡保険金特約、特定8疾病一時金特約、特定5疾病一時金特約、特定3疾病一時金特約、入院一時金特約、がん補償特約、非自発的失業時所得補償特約、就業不能保障特約、特定状態補償特約、熱中症補償特約があり、そのほか、保険料分割払特約、第三者による保険料支払特約、保険料の払込に関する決済代行特約を付加することができる。
 第一弾商品の一つ「カーローン返済支援保険」は、カーローン利用者が万一死亡した際や大きな病気等でローンの支払いが難しくなった場合の備えをサポートする商品。同社のサイトから加入できるほか、フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービス・ジャパン㈱による「Volkswagenお支払いサポート保険」と「Audiお支払いサポート保険」の販売も同時スタートした。それぞれ、専用ウェブサイトから申しむことができる。「Volkswagenお支払いサポート保険」は、総合生活支援保険(死亡保険金特約・特定8疾病一時金特約)のペットネームで、「Audiお支払いサポート保険」も同様。
 また、「ドコモの熱中症お見舞金保険」(熱中症補償特約が付帯された総合生活支援保険のペットネーム)は、保険期間中に熱中症となり点滴治療や入院をした場合に保険金を支払うほか、救急搬送された場合にも保険金を支払うため、熱中症に関するリスクに広く備えることができる。保険期間は最短1日単位から選べ、当日加入もできるため、例えば、子どもの部活動や屋外イベント当日の加入、夏の期間中の加入など、用途やシーンに応じた申し込みが可能となっている。保険料は、1日80円(業界最安値(注2))から加入でき、1回の申し込みで家族一緒に加入することもできるため、家計に負担なく手軽に熱中症のリスクに備えられるとしている。さらに、同保険は保険料に対して最大2%のdポイントがたまり、dポイントで保険料を支払うことも可能。
 TokioMarineX少短ビジネスデザイン部の横倉秀一氏は、「生損保一体型の『総合生活支援保険』により、今までは生損それぞれで別々の保険会社と手続きをする必要があったものを、加入・契約管理・支払いまでの手続きをワンストップで行える世界観を実現した。どの補償に加入しているかも、お客さまポータルで一元で確認いただけ事故受付もワンストップのため請求漏れも防止できる。そうした点からも、お客さま本位の保険といえる」としている。
 (注1)24年5月末時点TokioMarineX調べ。少短会社は、規制上、生損保兼営が認められているが、既存の少短において、第一分野、第二分野、第三分野の補償を一つの約款で提供したことがある会社の有無について調査を実施している。
 (注2)24年5月20日時点、ドコモおよびTokioMarineX調べによる(おてがるプランに1日加入した場合の保険料について熱中症補償を単独で提供している保険商品との比較において)。