2024.07.03 ダイレクト自動車保険 2023年度(24年3月期)決算 元受正味保険料は3.9%増
ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険、アクサ損保、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保)が発表した2023年度(24年3月期)決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年比3.9%増の4239億円と前年実績を上回った。5社が前年比で増収となった。
ソニー損保の自動車保険は保有契約件数が堅調に拡大したことから、元受正味保険料は前年比6.1%増の1363億円と引き続き堅調に推移した。同社全体の正味収入保険料は同4.7%増の1505億円で、ダイレクト自動車保険を核として安定的に成長している。コロナ禍の自動車事故減少に伴い、2020年度~22年度は利益が上振れていたが、交通量回復に伴い損害率が上昇した23年度でもコンバインドレシオは90%を下回る収益性を維持した。同社では「ダイレクト自動車保険の中で足元のシェアはナンバーワンであり、引き続き拡大している。ソニーブランドを生かした“ブランド認知”と顧客満足度の高さから、価格競争を回避した収益性の高いプライシングが可能で、コンバインドレシオは競合他社対比で低い」としている。
セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同8.5%増の666億円を示した。
チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は、期中を通して新規契約・継続契約ともに好調を維持し、同5.4%増の555億円と伸展した。
アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.6%減の572億円。
SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同6.1%増の488億円となった。ブランドキャラクターの芦田愛菜さんを起用した新CMやテレビCMと連動したデジタルメディアへの出稿等のマーケティング施策の強化、法人向けダイレクト型自動車保険募集の浸透、コーポレートサイトのコンテンツ拡充やUI/UX向上等の継続的改善取り組みなどにより、新規契約・継続契約ともに順調に増加した。
三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.2%増の350億円だった。
イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同8.3%減の273億円だった。