2024.06.19 3メガ損保 23年度末決算 海外事業貢献し大幅増益でゴール

 東京海上ホールディングスは、連結の正味収入保険料が前期比7.9%増の4兆8249億円を計上した。国内は同1%増(除く為替)の2兆5933億円で、海外事業は好調なレートアップや引受拡大等により同8%増(除く為替)の2兆2319億円となった。修正純利益は同60.2%増の7116億円で、このうち海外事業が4369億円(同2183億円増)と大きく貢献し、国内損保事業が1014億円(同▲79億円)、国内生保事業が411億円(同47億円増)、その他が1319億円だった。24年度の修正純利益として、国内損保事業で1130億円、国内生保事業で420億円、海外事業で4550億円のほか、その他として3900億円(うち政策株式売却益が約3000億円)の合計1兆円を見込んでいる。23年度のESR(リスク量99.95%VaRモデル)は140%で前期から7ポイント上昇した。
 MS&ADインシュアランスグループホールディングスの連結正味収入保険料は前期比8.4%増の4兆2617億円を計上した。国内損保2社は同0.9%増の2兆9922億円で、海外保険子会社は同32.2%増の1兆2336億円。グループ修正利益は前期比1577億円増の3799億円を計上した。うち国内損保事業が1867億円、国内生保事業が497億円、海外事業が1395億円など。24年度のグループ修正利益として、国内損保事業の政策株式売却加速による売却益増加等により2500億円増益の6300億円を見込んでいる。内訳は国内損保事業で4280億円、国内生保事業で480億円、海外事業で1530億円など。23年度のESR(リスク量99.5%VaRモデル)は229%で前期から1ポイント上昇した。
 SOMPOホールディングスの連結正味収入保険料は前期比0.5%増の3兆6904億円だった。損保ジャパン単体では同2.1%減の2兆1779億円。修正連結利益は同1388億円増で過去最高益の2910億円を計上した。内訳は、国内損保事業で403億円増益の723億円、海外保険事業で資産運用収益がけん引し697億円増益の1631億円、国内生保事業で240億円増益の418億円などだった。24年度の修正連結利益は▲360億円の2550億円と見込んでおり、国内損保事業で150億円、海外保険事業で1900億円、国内生保事業で410億円など。損保ジャパンでは政策株式削減額を2000億円以上とし、有価証券売却損益を1050億円と予想、資産運用損益を398億円増益の2534億円と予想している。23年度のESR(リスク量99.5%VaRモデル)は251%で前期比28ポイント上昇。