2024.06.18 東京海上日動 アニコムとペット保険を共同で販売 「どうぶつ健保」3種類を発売 東京海上日動が幹事会社、アニコムが非幹事会社に

 東京海上日動とアニコム損保(以下、アニコム)は6月から、ペットと共生する社会の実現に向けて共同でペット保険の販売を開始した。商品とそのペットネームは、「東京海上日動のペット保険『どうぶつ健保ふぁみりぃ』『どうぶつ健保ぷち』『どうぶつ健保しにあ』」。
 今回の商品は、東京海上日動が幹事保険会社、アニコムが非幹事保険会社となる共同保険商品となる。保険商品の案内は東京海上日動の代理店が行い、契約手続きの専用サイトの運営や契約保全、保険金の支払い等に関する業務・事務はアニコムが業務代理・事務代行会社として行うスキームとなっている。
 新規申込み、契約内容の変更は、原則として専用のウェブサイトで行う(契約内容の変更は一部書面で手続き)。ペットの写真を掲載した「どうぶつ健康保険証」を発行し、アニコムが提携する全国6851カ所の「どうぶつ健保」対応病院で「どうぶつ健康保険証」を提示すると、病院の窓口で保険を使って診療費を精算できるため、保険金の請求手続きが不要なことが特長だ(「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」が対象。一部利用できない場合がある)。
 商品の対象は、家庭等で愛玩動物として飼養、管理されている犬または猫で、保険期間は1年。保険料の払込方法はクレジットカード払(年払/月払)で、継続時に口座振替(年払/月払)への変更が可能。継続時の手続きは、原則、自動継続となる。
 補償内容は、ケガ・病気によってペットが日本国内で診療を受けたことにより、被保険者が診療費を負担した場合に、補償の対象となる診療費に支払割合を乗じた額を支払限度額の範囲で支払う。ペットの年齢や補償内容に応じて次の商品・プランを選択する。
 ①「どうぶつ健保ふぁみりぃ」:新規申し込み年齢は7歳11カ月まで。支払割合70%の場合、支払限度額は通院1万4000円/日(年20日まで)、入院1万4000円/日(年20日まで)、手術14万円/回(年2回まで)。支払割合50%の場合、支払限度は通院1万円/日(年20日まで)、入院1万円/日(年20日まで)、手術10万円/回(年2回まで)。
 ②「どうぶつ健保ぷち」:新規申し込み年齢は7歳11カ月まで。支払割合70%で、入院1万4000円/日(年20日まで)、手術50万円/回(年2回まで)。
 ③「どうぶつ健保しにあ」:新規申し込み年齢は8歳以上。支払割合70%の場合、入院1万4000円/日(年20日まで)、手術14万円/回(年2回まで)。支払割合50%の場合、入院1万円/日(年20日まで)、手術10万円/回(年2回まで)。
 「どうぶつ健保ふぁみりぃ」または「どうぶつ健保しにあ」を2頭以上契約した場合には、2頭目以降の契約について保険料を年間600円割引く保険料割引制度がある。また、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、保険の利用状況に応じて2年目以降の契約に割増引を適用する制度がある(最大10%割引)。
 付帯サービスとして、アニコムグループが保有する豊富な研究データや提携ネットワークを活用した①どうぶつ健活②どうぶつホットライン③ペット探偵による迷子捜索サービス―がある。
 近年、少子高齢化、単身世帯の増加等による孤立・孤独化が社会課題となる中、家族の一員としてのペットの存在感は高まっており、ペットやその飼い主の安心・安全につながる最適なソリューションが求められている。一方、日本国内におけるペット保険の普及率は約20%と諸外国対比で低い水準にある(「ペットフード協会令和5年全国犬猫飼育実態調査」「㈱富士経済2024年ペット関連市場マーケティング総覧」より算出)。
 東京海上日動とアニコムの親会社であるアニコムホールディングス㈱(小森伸昭代表取締役)は2023年3月に資本業務提携契約を締結し、ペット領域における保険商品・ソリューションの開発・提供に向けて取り組んできた。アニコムのペット保険最大手としての知見と動物病院等とのネットワーク、東京海上日動が有する国内最大級の代理店網のシナジーを創出していくことで、ペット保険の普及率を向上させていくとしている。