2024.03.15 日本生命 国内VC・スタートアップ投資ファンド新設 長期的視点で計350億円を投資
日本生命、ニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイアセット)、ニッセイ・キャピタルは2月22日、ニッセイアセットとニッセイ・キャピタルがそれぞれ国内のベンチャーキャピタルとスタートアップ企業に投資を行うファンドを新たに設立するとともに、日本生命が当該ファンドに計約350億円を投資すると発表した。
ファンドの設立時期は共に2024年上半期を予定。
ニッセイアセットが新設・運用するファンド「NISSAY Startup Support Fund I」(名称は予定)は、投資金額300億円、期間は20年で、国内ベンチャーキャピタルが運用するファンドを投資対象とし、EMP(Emerging Managers Program:新興資産運用業者への運用資金拠出促進を図るプログラム)にも資する取り組みとして、優良な新興運用者も含め幅広く資金を供給する。
ニッセイ・キャピタルが新設・運用するファンド「ニッセイ・ストラテジック1号投資事業有限責任組合」(名称は予定)は、投資金額約50億円、期間は15年で、国内スタートアップ企業を投資対象とする。同ファンドへの投資では、経済リターンだけでなく、投資先との共創を通じた事業シナジー獲得を追求し、投資活動を通じて日本生命グループにおける新規事業のシーズや保険事業高度化に資する先端技術を探索するという。
なお、長期視点での国内スタートアップ市場の拡大に貢献するため、両ファンドとも、一般的なベンチャーキャピタルに比べて長めの運用期間を設定しているという。
ニッセイアセットは、国内外のオルタナティブ領域における豊富な経験と優れたファンド選別力を有し、預かり資産残高は約34兆円と国内有数の規模を誇っている。また、日本生命は、1991年のニッセイ・キャピタルの設立以降、同社を通じて1000社超のスタートアップ企業に投資(うち250社以上が上場)するなど、市場環境に左右されることなく継続的に長期資金の提供を行っている。
3社では今後、本取り組みを通じて国内スタートアップ市場の成長支援を加速させ、日本経済の活性化に貢献するとともに、スタートアップ企業との共創等による日本生命グループの競争力強化を目指していくという。