2023.11.21 ライフネットみらい(ライフネット生命グループ) 「ほけんのダイエット」スタート、LINE活用した保険料節約サービス 15社62種類のネット保険を紹介
ライフネット生命グループの乗合代理店「ライフネットみらい」が10月末、保険料の節約ができる新しいサービス「ほけんのダイエット」の提供を開始した。LINE公式アカウントで友だち追加して、基本情報(生年月日、性別)を入力すれば、最短30秒で、節約額(注1)を無料診断。さらに、同社が連携する15社62商品のネット保険から最適な商品と保険料を提示し、その保険が気に入れば、そのまま保険会社のサイトに遷移して申し込みができる。同社では、「ネット生命保険への加入意向と実際のネット加入のギャップを埋めたい。ネット保険全体を盛り上げたい(注2)」としており、今後、ネット広告や企業とのタイアップなどで認知度アップを図っていく方針だ。
親会社のライフネット生命では、2023年9月に「物価上昇に関するアンケート調査」を実施。18歳から59歳までの男女1000人を対象に実施した同調査からは、「物価の上昇を感じる」との回答が89%あり、物価高への不安を抱いている一方で、「娯楽費」や「食費」、将来への「投資」にお金をかけたいという意向が明らかになったという。同社は「毎月の固定費で大きいものに住居費、通信費、保険料等があるが、保険料は削減できるということを広く知ってほしい。そのために今回の新サービスを開発した」としている。
「ほけんのダイエット」のLINEのトップページ(メインメニュー)では、節約(ダイエット)を分かりやすく表示することにより、利用者の「保険料の節約額」を知りたいというニーズを喚起している。
また、「ダイエット」には、複数の意味―①保険料のダイエット(必要最低限の保障だけに絞って、手ごろなネット保険を活用)②情報のダイエット(分かりやすさをトコトン追求した簡易な表示)③時間のダイエット(スキマ時間に進められる。24時間チャットで質問受付)―があることも分かりやすく表示している。
具体的な保険選びの流れは4ステップで、「30秒で節約額の診断」「節約の6ヶ条を知る」「自分に合った保険をさがす」「保険会社サイトで申込み」となる。画面では、同社がこれまでに収集したデータを基に、「よくある質問」(どうして無料で使えるのか、ほけんのダイエットとはどのようなサービスか、保険の相談はできるか、申し込みの窓口はどこにあるか、保険会社の紹介手数料が高い商品をお勧めしているのではないか、アフターフォローについて知りたい等々)を上位に表示して、利用者の不安を低減する工夫もしている。
さらに、「節約の6ヶ条」では、①大ピンチのときの備えに絞る②「保険」と「貯蓄」は別々にする③日本の公的保障は手厚いため、医療保険の入りすぎに注意④お財布にやさしいネット保険に入ろう⑤最後はお財布と相談して決めよう⑥新しいほけんに加入してから古い保険は解約しよう―と節約のための基礎知識を提示している。
「6ヶ条」を見たあとは「ほけんさがしを始める」のタブをクリック。家族構成やライフステージから選ぶ場合は、「単身の方、夫婦、ファミリー、子どもが就職した」から選択でき、保険へのニーズから選ぶ場合は「医療保険、がん保険、定期死亡保険、終身死亡保険、就業不能保険、認知症保険、持病があっても加入しやすい保険、女性向けの医療保険、収入保障保険」から選択できる。画面では、「必要な最低限の備え」となる保険商品と保険料が提案され、本人のニーズ次第でさらなる商品追加もでき「ほけんのダイエットメニュー」が完成する。例えば「夫婦」で保険探しをしていけば、「あなた向け」「パートナー向け」と、両方のメニューが表示される仕組み。
開発責任者の同社取締役COOの加納龍二氏は、「ライフネット生命創業期から15年間ネット生保に従事してきた。このたび開発した『ほけんのダイエット』では、これまでの経験を生かし、保険は最低限と考える方に『保険料のダイエット』を提案する。時間のダイエット、情報のダイエットで新しい保険選びをしてほしい。今後、ネット広告を活用するとともに、例えば、『塾』『ジム』などの企業とのコラボを検討していく。自分や家族への投資費用・娯楽費などと、保険料節約のバランスで家計にメリットを提供したい。さらに、生成AIの技術活用等も視野に入れ進化させていきたい」としており、認知度向上と利用拡大を図っていく考えだ。
(注1)生命保険文化センター「2022年生活保障に関する調査」の同年齢・性別の平均保険料額との比較。
(注2)生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(2021年)」によると、「今後ネットを通じて加入したい」との回答が17.4%。実際にネットを通じて加入した割合は4.0%。