2023.11.15 東京海上日動 CO2排出量削減をさらに後押し、「エコドライブ支援サービス」提供へ 専用アプリで電子クーポン付与

東京海上日動は10月10日、通信機能付オリジナルドライブレコーダー(以下、ドラレコ)で取得したビッグデータを活用して開発した「エコドライブ支援サービス」を、12月から同社の個人の自動車保険顧客向けに提供すると発表した。

12月から提供を開始する「エコドライブ支援サービス」では、ドラレコで取得する走行データを解析して「急発進しない」「車間距離をあけて無駄な加減速を控える」などのCO2排出量を抑え地球環境に配慮した運転方法「エコドライブ」の診断を行い、その結果に応じて特典を付与する。エコドライブの診断結果が良好な場合に、専用スマホアプリを通じて、コンビニ等で利用可能な最大200円分の電子クーポンを付与する。
エコドライブの診断は、環境省の「令和3~5年度ビッグデータ等を活用した電気自動車等のCO2削減の可視化・促進事業委託業務」で自動車の走行データを使用して作成されたスコアリングロジック(検討中)に基づき、同社が作成したスコアリングロジックを用いて判定。「加速・巡航・減速」の3区間に分類して、急発進・急加速といった速度変化の動向を基にエコドライブを点数化する。
また、エコドライブの診断結果に応じて専用スマホアプリの背景が変化していくゲーミフィケーション要素も導入しており、自身のエコドライブが環境保全に貢献していることを視覚的に実感できるようにしている。
同サービスは、12月に専用スマホアプリのアップデートにより配信することになっており、専用スマホアプリはApp StoreまたはGoogle Playからインストールできる。
同社によると、こうした個人向けサービスの提供は損保業界初の取り組みで、同サービスを通じて顧客にエコドライブへの意識をより高めてもらうことで、CO2排出量削減を後押ししていくとしている。
東京海上日動では、所定の特約をセットした自動車保険の顧客向けにドラレコを貸与し、さまざまなサービスを提供している。同社のドラレコ付き自動車保険は、契約台数が今年3月に100万台を突破するなど多くの顧客に利用されており、同社のドラレコを装着した顧客については、急操作を警告する機能などにより、すでに平均約1.4%のCO2排出量削減を確認しているという。
昨年12月からは、同社が提供する車内カメラを搭載した「通信機能付き2カメラ一体型ドライブレコーダー」と連動するスマートフォン向けアプリ(以下、専用スマホアプリ)を通じて、優良ドライバーが特典を獲得できるリワードプログラム「クーポンチャレンジ」などドライブレコーダーを活用したさまざまなサービスの研究・開発・提供を進めている。
同社では、「すでに事故防止支援サービスの提供を通じたCO2排出量削減効果を確認しているが、『エコドライブ支援サービス』を新たに導入することで、顧客のエコドライブへの意識をより高め、さらなるCO2排出量削減に取り組んでいく」としている。