日本生命は１０月２日から、企業の人的資本経営を支える福利厚生制度として「ライフイベント・キャリア両立支援パッケージ」の提供を開始した。近年、企業の非財務資本である「人的資本」が、生産や収益といった企業業績や中長期的な企業価値の向上につながる重要な経営基盤として注目される中、同パッケージの提供を通じて、企業の人的資本経営を支えるとともに、地域社会の発展に貢献していく。

「ライフイベント・キャリア両立支援パッケージ」では、出会い・結婚、妊娠・出産、産後・育児、更年期といったライフイベントに応じて、①「Ａｉｌｌ　ｇｏｅｎ（エールゴエン）」②「ママとこどもの１０００ｄａｙｓほけん」（福利厚生導入プラン）③「子育てみらいコンシェルジュ」④「ｃａｒｅｆｕｌｌ（ケアフル）」―の四つのサービスをパッケージで提供する（各サービスごとの導入も可能）。
①の「Ａｉｌｌ　ｇｏｅｎ（エールゴエン）」（１１月から提供開始）は、㈱Ａｉｌｌ（豊嶋千奈社長）が提供する企業の福利厚生として利用が可能なＡＩ恋愛ナビゲーションアプリで、社外の人との出会いからお付き合いまでをＡＩ・人工知能がナビゲーションすることで、従業員のスムーズな恋愛をサポートする。
②の「ママとこどもの１０００ｄａｙｓほけん」は、ニッセイプラス少短が提供する妊娠中～出産後特有の四つのリスク（切迫流産、切迫早産、乳腺炎、子どもの入院）に備える妊産婦医療保険で、企業が従業員の保険料を補助する仕組みを備えた福利厚生導入プランとして提供する。
③の「子育てみらいコンシェルジュ」は、㈱ライフケアパートナーズ（藤井美千子社長）が提供する従業員と「企業主導型保育所」をつなぐウェブマッチングサービスで、従業員は、企業主導型保育所の空き状況をオンラインで検索し、自身の希望にあった保育所に申し込むことができる。
④の女性活躍推進クラウド「ｃａｒｅｆｕｌｌ（ケアフル）」は、㈱ｎａｎｏｎｉ（張聖社長）が提供する、月経・不妊治療・妊娠前後・更年期などの相談しづらい悩みをサポートするサービスパッケージで、ライフステージ別に女性の生活を全面サポートするため、社内理解醸成に向けたセミナー、クローズドコミュニティー、専門家への相談窓口、必要なヘルスケアサービスをワンストップで提供する。
近年、晩婚化の進行や未婚率の上昇に伴い、出生数が減少するとともに、核家族化の進行や女性の社会進出等を背景に子育てを取り巻く環境が大きく変化するなど、多くの社会的課題が指摘されている。これらの社会課題の解決に向けては、結婚・出産・育児等のライフイベントとキャリア形成の両立の実現が不可欠であることから、同社では、同パッケージを法人の顧客に提供することで、企業の社内環境整備、多様な人材の活躍推進をサポートしていくとしている。