2023.09.07 3メガ損保 23年度第1四半期決算、各グループともトップラインは好調

3メガ損保各グループの2023年度第1四半期決算がまとまった。
東京海上ホールディングスは、連結経常収益が前年同期比12.5%増の1兆8225億円で、うち正味収入保険料は国内外でのレートアップや販売拡大等により同9.9%増の1兆1790億円と計画を上回って進捗した。四半期純利益は同1.4%減の1279億円となった。修正純利益は同18.3%(254億円)増の1645億円で、通期予想対比進捗率は25%。グループの修正純利益の増益254億円の内訳は、東京海上日動が115億円増、東京海上日動あんしん生命が17億円減、海外保険が248億円増、その他が92億円減。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、連結経常収益が前年同期比50.5%増の1兆9759億円を計上した。正味収入保険料は国内損保子会社・海外子会社ともに増収となり、同10.6%(1092億円)増の1兆1362億円となった。生命保険料は同3710億円増の2144億円。海外子会社の正味収入保険料は同31.0%増の3985億円だった。グループの四半期純利益は同42.8%増の1116億円で通期予想対比進捗率は37.2%。グループ修正利益は同408億円増益の1135億円で進捗率は32.5%。国内損保主要2社(三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)の正味収入保険料は、火災保険の減収があった一方、海外子会社等からの受再保険の増収等により、2社合計で前年同期比2.1%増の7288億円。
SOMPOホールディングスの連結経常収益は前年同期比14.4%増の1兆4494億円となった。このうち正味収入保険料は、損保ジャパンが新種保険を中心に増収した他、Sompoインターナショナルのコマーシャル部門のトップライン成長(+701億円)がけん引し、同8.0%(843億円)増の1兆1364億円を計上した。生命保険料は同1.4%増の754億円だった。資産運用損益が好調な海外保険事業と、前年度の新型コロナ影響が剥落したSOMPOひまわり生命が増益となったことを主因に四半期純利益は第1四半期としては過去最高益の1000億円、同631.7%増となった。修正連結利益は同27.9%増の818億円で、通期予想対比進捗率は29%。
〈2面に3グループ各社とAIG損保の種目別保険料・保険金の一覧表を掲載〉