2023.07.24 少額短期保険協会 22年度決算概況 収保は5%増1346億円
日本少額短期保険協会は7月6日、2022年度の少額短期保険業界の決算概況を発表した。23年3月末日時点における業界全体の保有契約件数は対前年比で33万件(3%)増加して1087万件となり、引き続き1000万件超を維持。収入保険料は同69億円(5%)増の1346億円となり、19年度から4年連続で1000億円超を維持した。
保険種目別の内訳は、家財保険の保有契約件数が同4%増の873万件で、収入保険料が同5%増の873億円だった。生保・医療保険の保有契約件数が同23%減の55万件、収入保険料が同12%増の180億円、ペット保険の保有契約件数が同15%減の60万件、収入保険料が同10%減の176億円、費用・その他の保険の保有契約件数が同30%増の98万件、収入保険料が同28%増の115億円だった。
生保・医療保険の保有契約件数の減少は、21年度に新型コロナウイルス感染症の流行に伴い医療保険の契約が大幅増加したことが影響しているという。生保・医療、費用・その他の保険の収入保険料はいずれも10%以上伸展、特に費用・その他の保険は保有契約件数が30%増、収入保険料が28%増と伸展した。
各種目の契約件数の占率は、家財が80%、生保・医療が5%、ペットが6%、費用・その他が9%。また、保険料収入の占率は、家財65%、生保・医療、ペットが共に13%、費用・その他9%の順だった。
なお、ペット保険取扱会社1社が損害保険会社に契約移転(楽天少額短期のペット保険について22年4月以降満期を迎えた契約からグループ会社の楽天損保に移転)を行ったことにより全体の増加率に影響が生じているが、その影響を除いた場合、ペット保険(8社計)の保有契約件数は前年比12%増の60万件、収入保険料は同15%増の176億円となる。また、その場合の少額短期119社合計の保有契約件数・収入保険料はそれぞれ5%増、9%増となる。
少額短期保険業者数は前年度から5社増えて120社となった。内訳は、家財52社、生保・医療32社、ペット9社、費用・その他27社。
募集人資格取得者数は30万1000人で、前年から1万8000人増加した。