2023.05.29 太陽生命 告知緩和型がん保険発売、診断一時金保障と治療給付の2タイプ がん特化の払込免除特約も提供

太陽生命は5月1日から、「保険組曲Best既成緩和」のラインアップとして、過去にがんに罹患(りかん)するなど、がん保障に加入することが難しかった人でも申し込みが可能な「告知緩和型がん診断保険」(正式名:無配当選択緩和型ガン診断保険(無解約払戻金型)(001))、「告知緩和型がん治療保険」(正式名:無配当選択緩和型ガン治療保険(無解約払戻金型)(001))の販売を開始した。併せて、「保険組曲Best」の標準体向け商品として「ガン保険料払込免除特約」(正式名:無配当ガン保険料払込免除特約2022S)も発売。払込免除事由として最も件数が多い「がん」に特化し、通常の保険料払込免除特約よりも低廉な保険料で加入できるようにした。

「告知緩和型がん診断保険」は、過去にがんに罹患するなど、健康状態に不安のある人でも、「過去5年以内に、悪性新生物または上皮内新生物(上皮内がんを含む)で入院または手術をしたことがありますか」など5項目の告知に非該当であれば申し込むことができる。本則でガン責任開始日以後、悪性新生物に罹患し、医師により診断確定されたとき、ガン診断保険金を支払い、特則でガン責任開始日以後、上皮内がんや皮膚がんなどの初期のがんに罹患し医師により診断確定されたとき、または本則の支払事由に該当したとき、上皮内ガン等診断給付金を支払う。保険金額の最高限度額は1000万円(本則900万円、特則100万円)で、最低限度額は20万円(本則18万円、特則:2万円)となり、本則(ガン診断保険金)と特則(上皮内ガン等診断給付金)の割合は9対1となる。単体もしくは組み合わせによる販売を行う。
保険料払込方法は月払で、保障額1000万円(本則900万円、特則100万円)、保険期間・保険料払込期間10年、支払金額変更特則を付加した場合の保険料は、20歳男性3134円、同女性3327円、30歳男性4552円、同女性5618円、40歳男性7439円、同女性8883円、50歳男性1万3258円、同女性1万1263円、60歳男性2万8971円、同女性1万8688円。
また、「告知緩和型がん治療保険」は、「告知緩和型がん診断保険」と同様の5項目の告知に非該当であれば申し込むことができる。ガン責任開始日以後、悪性新生物および上皮内新生物等を原因として、①所定の手術を受けたとき②所定の放射線治療を受けたとき③所定の抗ガン剤治療・ホルモン剤治療を受けたとき④所定の緩和療養を受けたとき⑤所定のがんゲノムプロファイリング検査を受けたとき―のいずれかの支払事由に該当する月ごとに、ガン治療給付金を支払う。支払金額は、①~④の場合は、支払事由に該当する月ごとに契約のガン治療給付金額を支払い、⑤の場合は同給付金額の5倍を支払う。給付金額の最高限度額は30万円で最低限度額は1万円。単体では加入できず、「告知緩和型がん診断保険」など特定の指定契約と組み合わせる必要がある。
保険料払込方法は月払で、ガン治療給付金30万円、保険期間・保険料払込期間10年、支払金額変更特則を付加した場合の保険料は、20歳男性870円、同女性780円、30歳男性1110円、同女性1830円、40歳男性1830円、同女性5100円、50歳男性3270円、同女性6330円、60歳男性8010円、同女性7770円。
両保険は、太陽生命のインターネットチャネルである「スマ保険」でも取り扱う。
同社ではこれまで、健康状態に不安のある人でも簡単な告知で申し込める商品として、2006年9月に「既成緩和」を発売以来、18年10月には認知症にならないための「予防」への取り組みをサポートする保険「ひまわり認知症予防保険」、22年5月には「告知緩和型死亡保険」「選択緩和型先進医療保険」を発売するなど、保障範囲を拡大することで、多様化する顧客ニーズに応えてきた。「告知緩和型がん診断保険」はがんに罹患した後の治療費や生活費等を一時金で保障し、「告知緩和型がん治療保険」は所定の治療を受けた月ごとに給付金を保障するもので、たとえば、「告知緩和型がん診断保険」100万円、「告知緩和型がん治療保険」10万円、保険期間・保険料払込期間10年で契約し、5月にがんと診断され、6月に手術、7月・8月に抗がん剤治療を受けた場合、5月に100万円、6月10万円、7月10万円、8月10万円―と合計130万円の保障を提供する。こうして健康状態に不安のある顧客にも、がん保障を提供することができるようになったとしている。
なお、「ガン保険料払込免除特約」は、ガン責任開始日以後、主契約の保険料払込期間中にこの特約のガン責任開始日前を含めて初めて悪性新生物に罹患し、医師によって病理組織学的所見により診断確定されたとき、または責任開始期以後に生じた不慮の事故による傷害を直接の原因として、その事故の日から起算して180日以内の主契約の保険料払込期間中に、身体障害状態に該当したとき、あるいは責任開始期以後の傷害または疾病を原因として、高度障害状態に該当したとき、保険期間の到来していない将来の主契約の保険料およびこの特約の保険料の払込を免除するもの。月払保険料は、入院一時金保険10万円、保険期間・保険料払込期間10年の場合、20歳男性1103円、同女性1484円、30歳男性1172円、同女性1803円、40歳男性1568円、同女性1696円、50歳男性2594円、同女性2137円、60歳男性4632円、同女性2995円となる。