大樹生命は６月１日から、医療保障の新特約を発売する。入院保障を従来の日額給付型から「一時金給付型」にリニューアル。新特約として、基本の医療保障「医療一時金サポート（正式名称：総合医療サポート特約０２３（基本保障型））」と、基本保障に加えてがん保障を充実させた「医療一時金サポートがん治療α（正式名称：総合医療サポート特約０２３（がん治療保障充実型））」、がんやがんを含む女性特有の病気に重点的に備える「がん医療サポート特約０２３」「女性疾病医療サポート特約０２３」を開発し、さらに、オプションの日額給付型特約「まいにち医療サポート」も発売する。健康診断結果の提出で保険料を割り引く「健康自慢」のバージョンアップも実施する。

医療保障のリニューアルのポイントは、▽ケガや病気による入院に対して、日帰り入院からまとまった一時金を支払う▽オプションの「まいにち医療サポート」を付加することで、重篤な生活習慣病等の長期入院に対して、入院日数に比例した給付金を支払日数無制限で支払う▽充実のがん保障▽申込時に健康診断結果を提出し所定の条件を満たすと保険料を割り引く―といった点。
開発に当たっては、「近年、入院期間は短期化の傾向にあり、退院患者の約６割が１０日以内に退院している。一方で入院前後の通院患者数は年々増加しており、入院時の医療費・自己負担費用等に加えて通院時の医療費もかかることから、短期入院のケースでも自己負担が高額になる可能性がある。他方、症状が重篤、長期化する生活習慣病やがん、がんを含む女性特有の病気では長期入院が必要な場合もあり、長期入院中に個室等のより条件の良い入院環境で治療に専念する場合には、入院日数に比例してかかる差額ベッド代等で自己負担費用が高額になることもある」といった状況を分析し、最近の医療実態に即した保障を提供できるようにしたという。
「医療一時金サポート」では、①総合入院サポート給付金②手術給付金③放射線治療給付金④骨髄ドナー給付金―を保障し、「医療一時金サポートがん治療α」では、①～④に加えて、⑤抗がん剤治療給付金⑥がん疼痛緩和オピオイド給付金⑦乳房再建術給付金―を保障する。例えば、特約給付金額３０万円の場合、ケガや病気で入院し、一連とする入院の日数が１日・３０日・６０日の各日数に達した時に、そのつど３０万円が支払われる。
オプションで付加できる「まいにち医療サポート」には（生活習慣病型）（がん型）（女性疾病型）の３種類があり、それぞれ生活習慣病、がん、がんを含む女性特有の病気で１日以上の入院をしたときに、「入院給付日額×入院日数」が支払日数無制限で支払われる。「医療一時金サポート」＋「まいにち医療サポート（生活習慣病型）」のケースでは、１日・３０日・６０日の各日数に達したときに３０万円が支払われることに加えて、「まいにち医療サポート」の入院給付日額が１万円の場合、入院日数に比例して１日１万円が支払われる。
「充実のがん保障」という点では、「医療一時金サポートがん治療α」で充実したがん保障を提供するほか、「がん医療サポート特約０２３」「女性疾病医療サポート特約０２３」においても、入院・手術・放射線治療に加えて抗がん剤治療・疼痛緩和療養などに備えることができる。
商品開発部の久世郁乃課長と桐原雅美課長は、「近年の医療実態の変化は、ケガや疾病を問わず同様の傾向であることから、ケガや病気、がんやがんを含む女性特有の病気による入院について『一時金給付型』の入院保障にリニューアルした。このような入院保障の大幅な改定は、約９年ぶりとなる」「『がん医療サポート特約０２３』『女性疾病医療サポート特約０２３』については、単独で加入することで、がん保険や女性向けの保険として、割安な保険料で重点的に備えていただくことも可能で、お客さまのニーズに幅広く対応できる」と話す。
一時金給付型の特約を付加できるのは「大樹セレクト（無配当保障セレクト保険）」で、加入年齢は０～８５歳、保険期間は有期型または終身型、給付金額は５～３０万円（１万円単位）、保険料払込期間中の解約返戻金はなし。
男性３５歳の保険料（口座振替扱）は、〈特約給付金額３０万円（「まいにち医療サポート」は日額１万円）、月払、保険料払込免除特約付加なし、保険期間・保険料払込期間１０年〉で、「医療一時金サポート」は３３００円／（「健康自慢」付加で）２８２０円。「医療一時金サポートがん治療α」は同じく３６００円／３０９０円。「まいにち医療サポート（生活習慣病型）」は同じく４３０円／３２０円。「健康自慢」は、健康増進型商品のパイオニアとして、２０００年に他社に先駆けて同社が発売したもので、申込時に提出した健康診断書の結果によって対象特約の保険料が割り引かれる。今回のバージョンアップにより、「医療一時金サポート」「医療一時金サポートがん治療α」「まいにち医療サポート（生活習慣病型）」についても「健康自慢」の対象特約に加わることになった。