2023.05.17 三井住友海上、HIS 「海外旅行キャンセルサポート」リニューアル、キャンセル原因限定なしプランを開発
三井住友海上は旅行代理店の㈱エイチ・アイ・エス(矢田素史代表取締役社長。以下、HIS)と共同で、「海外旅行キャンセルサポート」をリニューアルし、業界初(同社調べによる)となるキャンセル原因を限定しない「プレミアムプラン」と現行商品の支払対象事由を拡大した「ベーシックプラン」の2プランを新たに開発し、4月26日からHISのオンライン予約ならびに全店舗で海外旅行を申し込んだ顧客向けに販売を開始した。
国内・海外旅行の「キャンセルサポート」は、2019年の販売開始以降、累計100万人以上の顧客が加入したという。一方、コロナ禍では、旅行キャンセル原因として「学校行事の急な延期」や「コロナ感染が不安」といった保険金の支払い対象外となるケースも発生したとのこと。この5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが変更されたことを踏まえ、海外旅行のさらなる需要回復が見込まれるところから、より安心な海外旅行を後押しし、経済活性化に貢献するために、三井住友海上ではHISと共同でポストコロナ時代における顧客のニーズに対応した新プランを開発した。
「海外旅行キャンセルサポート」の「プレミアムプラン」は、旅行予約と同時に加入することが条件で、キャンセル原因を限定しない、幅広いリスクに対応する商品。旅行予約後に生じた予期せぬ何らかの事情により自己都合でキャンセルした場合、キャンセル料の70%(契約時に定めた保険金額が上限)を限度に保険金を支払う。例えば、同行者の急な予定変更に伴い、旅行を諦めた場合も補償の対象となる。
また、同「ベーシックプラン」は、旅行キャンセル(出国中止)原因を、▽死亡、危篤▽入院▽通院▽急な主張▽交通機関の遅延・欠航・運休▽イベントの中止・延期▽パスポートの紛失、置き忘れ、失効等▽渡航先での民衆の暴徒化・テロや地震等▽妊娠・早産等▽婚約破棄、離婚▽ペットの死亡▽災害避難指示▽緊急事態宣言、出入国規制等▽裁判所への出頭▽勤務先の倒産▽建物・家財の損害―と列挙しているが、今回のリニューアルで新たに顧客からの要望が多かった「学校行事・入学試験の日程変更」によるキャンセルを補償の対象事由に追加した。
三井住友海上とHIS間では5月末から保険関連データの同期を開始する予定で、同商品に加入した顧客の保険関連データをオンライン予約に合わせて連携することによって、保険内容に関する問い合わせや事故発生時のスムーズな顧客対応を実現させる。また、今年度中に顧客自身で加入内容の確認や変更、事故連絡等の一連の手続きをオンラインで簡単に行える保険マイページもリリース予定だ。
三井住友海上では、新たな組み込み型保険の提供により、一層の顧客の利便性向上を図るとしている。