2023.04.20 三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、MS&ADインターリスク総研 SDGsプラットフォームを刷新、AIによるレコメンド機能など追加 自治体が特集ページ持つ機能も
三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、MS&ADインターリスク総研は3月31日、3月15日にリニューアルしたオンラインSDGsプラットフォーム「Platform Clover」によってSDGsに取り組む企業や団体間のマッチングを促し、全国のSDGs取り組みをさらに活発化させる取り組みを推進していくと発表した。「AIによるレコメンド機能」を新たに追加し、SDGs取り組みを自動分類することで取り組みに親和性のあるユーザー同士の協働・共創を促進、また、自治体等が「特集ページ」を持ち、地域や関係先の取り組みの発信もできるようにしている。
Platform Cloverは、(一社)サステナブルトランジション(川久保俊代表理事:法政大学デザイン工学部建築学科教授)が運営しており、日本初のSDGsアクションを促すSNSとして、産官学民の関係者がおのおのの知見を持ち寄るための場を提供している。現代社会が抱えるさまざまな課題の解決を促進し、持続可能な社会の形成を目指している。本人確認済みのユーザーのみが情報発信可能で、なりすましやSDGsウォッシュを防ぎ情報の信頼性も確保している。
利用想定シーンは、①情報の検索・収集②同発信・PR③同交換・交流―に分けると、「検索・収集」では、SDGsに関連する他のユーザーの取り組み(プロジェクト)、日々の活動(アクティビティ)等を検索できる。世の中の動向を把握したり、ユーザー自身の立ち位置を再確認したり、SDGsに取り組むきっかけづくりとしても活用できる。「発信・PR」では、SDGsに関連した中長期的な計画や取り組み、日々の活動等を発信することが可能で、自社のPRや他のユーザーと新たなパートナーシップを構築するきっかけづくり、活動のフォローアップとレビューに活用できる。また、自治体が特集ページ機能を使って域内企業の情報を掲載することで、独自のホームページと同等の発信ができる。「交換・交流」では、連携や協働が期待されるユーザーやプロジェクトを提案できる。専用のAIがユーザーのニーズにマッチした取り組みを提示するなど、ユーザー間のコラボレーションを支援する。メッセージ機能を利用すれば他のユーザーと1対1のコミュニケーションを図ることができる。
今回のリニューアルでは、▽AIを活用したレコメンド機能▽リアクション機能の追加▽スマホ・タブレット等への対応▽検索機能の充実(詳細検索機能の充実、地図検索の追加)▽特集ページ作成機能の追加▽既存ページのイメージ刷新―が追加実装され、ユーザービリティが大幅に向上した。特に「AIを活用したレコメンド機能」により、ユーザーが入力し投稿したSDGsに関する取り組みがAIによって17のゴールに自動分類されるようになった。この機能によりSDGs初級ユーザーでも簡便に利用できるようになったことで、ユーザー数の向上を図る。
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は同プラットフォームを運営するサステナブルトランジションの正会員として、MS&ADインターリスク総研は開発者として、いずれも中核的な立場で参画している。3社は、サステナブルトランジションを構成する他の企業・自治体等とも連携して地域の企業等のSDGs取り組みの実践をサポートしていくとしている。