2023.04.06 明治安田生命 クラウド上に新たな基幹システム、「セカンドライン」で「ecoシリーズ」開発 第1弾商品「外貨建・エブリバディプラス(運用重視タイプ)」発売

明治安田生命は4月3日、手続きのデジタル化、ペーパーレス化を通じたCO2排出量削減により、地球環境に配慮した「ecoシリーズ」の第1弾商品として、「外貨建・エブリバディプラス(運用重視タイプ)」(正式名:5年ごと利差配当付利率変動型一時払特別終身保険(指定通貨建)[Ⅱ型])を提携金融機関で発売した。開発にあたっては、既存の商品開発・契約管理システムから切り離し、パブリッククラウド上に新たな基幹システム「セカンドライン」を新設。複数の商品を並行開発できる態勢を構築。これにより開発コストを抑制し、手続きのデジタル化、ペーパーレス化も含めて削減したコストは、受取率の向上等を通じて顧客に還元する。

「外貨建・エブリバディプラス(運用重視タイプ)」は、2017年8月に発売した「外貨建・エブリバディプラス」に運用成果の確保を重視した「運用重視タイプ」を新たに追加したもの。金融機関専用の商品で電子手続きで申込可能で、加入後の事務手続きも、原則、「MYほけんページ」で完結する。
保障内容は、契約日から起算した10年間の「第1保険期間」では、死亡保険金として基本保険金額、積立金、解約返戻金のいずれか大きい金額を支払う。第1保険期間満了日の翌日から終身の「第2保険期間」の死亡保険金については、解約返戻金または基本保険金額に基づき計算される金額(最初に到来する予定利率計算基準日に、指定通貨、契約日における予定利率、契約日における被保険者の年齢および性別、当該予定利率計算基準日における予定利率に基づいて定める。2回目以降の予定利率計算基準日における予定利率が最低保証予定利率を上回っている場合は「予定利率計算基準日における予定利率に基づき算出される金額」に増額)のいずれか大きい金額を支払う。
加入時の告知はなく積立金は指定通貨建で増加する。契約時の積立金額のうち、4.63%は契約初期費用として差し引かれる。
契約日から10年ごとの解約返戻金は積立金と同額で、解約返戻金は積立金を基準として市場価格調整を適用して、指定通貨建で算出される。ただし、予定利率計算基準日の直前の1カ月間は市場価格調整がゼロとなるため、積立金と同額となる。解約返戻金は指定通貨建のほか、円建でも受け取りが可能。市場価格調整により算出された解約返戻金が基本保険金額を下回ることがある。
また、あらかじめ目標値を指定しておくことで運用成果を円建で自動的に確保するしくみ(円建終身保険移行特則)があり、目標値は105%、110%~200%(10%単位)、指定なし、から選択し、変更もできる。契約日から1年経過後以降、明治安田生命が目標値への到達状況を毎営業日判定し、解約返戻金の円換算額の割合が目標値に到達している場合は、自動的に円建の終身保険に移行する。
指定通貨は米ドル、豪ドルで、契約年齢は契約者・被保険者ともに18歳から85歳(満年齢)。
予定利率は契約時は月に2回(1日・16日)設定。契約日から10年ごとの場合予定利率計算基準日の金利環境に応じ設定する。最低保証予定利率は0.25%。
保険料払込方法は一時払のみで、指定通貨で入金する場合、最高一時払保険料は第2保険期間開始日の死亡保険金5億円相当額に対応する保険料。円で入金する場合は第2保険期間開始日の死亡保険金5億円に対応する保険料となる。
米ドルの解約返戻率例は、予定利率4.5%の場合、男性50歳145.4%、同女性145.4%。60歳男性145.4%、同女性145.4%。70歳男性145.3%、同女性145.4%。80歳男性145.2%、同女性145.3%。予定利率3.5%で、男性50歳132.0%、同女性132.0%。60歳男性132.0%、同女性132.0%。70歳男性132.0%、同女性132.0%。80歳男性131.9%、同女性132.0%。予定利率2.5%で、男性50歳119.8%、同女性119.8%。60歳男性119.8%、同女性119.8%。70歳男性119.7%、同女性119.8%。80歳男性119.5%、同女性119.7%。
「ecoシリーズ」は、明治安田生命がパブリッククラウド上に新たに構築した基幹システム「セカンドライン」から供給する。同システムは、既存の商品開発・契約管理システムから切り離したシンプルな設計とすることで、高い開発効率と柔軟性・拡張性に優れたシステム構造を実現するもので、その活用を通じて削減したコストを商品の受取率等に還元することで、これまで以上に魅力的な商品の供給を可能とする。同社では今後も同システムを活用し、顧客ニーズにあった商品を機動的に提供していくとしている。