2023.03.10 あいおいニッセイ同和損保 メタブースのアイデアクラウドと共同開発、メタバース専用パッケージ提供開始
あいおいニッセイ同和損保と㈱アイデアクラウド(愛知県名古屋市、新部昌也代表取締役CEO)は2月6日、国内初(あいおいニッセイ同和損保調べ)となるメタバース専用パッケージ保険を共同開発し、同月から提供を開始すると発表した。
アイデアクラウドは、「社会の接点をデザインする」を理念に掲げ、メタバース上でオンラインイベントや自社展示会、ウェビナー等を行うオンライン展示会プラットフォーム「METABOOTH(メタブース)」を開発・運営する企業で、メタバースの運営・管理に関するノウハウを有している。
今回、あいおいニッセイ同和損保とアイデアクラウドは、あらゆる経済活動のフィールドとしてメタバースが拡大する可能性を見据え、多くのユーザーがメタバースで安全・安心に活動できる環境の構築を目指して、本パッケージ保険を共同で開発した。
本パッケージ保険は、アイデアクラウドならびにアイデアクラウドが提供するメタバース空間を運営・管理する事業者やメタバース上でサービスを提供する事業者を対象に、①サイバー攻撃・情報漏えい等のリスク(サイバー攻撃等による個人情報の漏えいにより、メタバース運営・管理事業者に発生した損害賠償責任に対する補償)②メタバース上で発生する詐欺等のリスク(なりすましによるフィッシング詐欺等を原因として暗号資産やNFT等の盗難が発生した際、メタバース運営・管理事業者等が負担する原因調査費用)③メタバースイベントが中止となる等のリスク(コンピュータシステムの機能停止等によりメタバースイベントが中止となった際にかかる代替開催費用)―以上三つのリスクを補償する商品を提供する。
また、以上の補償に加え、暗号資産やNFTの盗難発生時に、流出先や加害者を追跡・特定するサービスの提供を2023年5月頃に予定しており、今後もラインアップを順次拡大していくとしている。
米Bloomberg LP社によるとメタバースの市場規模は2024年には90兆円に成長すると言われている。メタバースは、現実世界では得られない体験ができる等の可能性を秘めている一方で、プライバシーやセキュリティ、法制面、商習慣、文化等、さまざまな側面で新たなリスクの発生が懸念されており、メタバースの運営事業者やサービス提供者にとってリスクやトラブルへの対応は重要な課題となっている。両社では、技術革新が著しいメタバース上で起こり得る未知のリスクを共同で研究し、市場の進化や変化に対応した保険商品・サービスの開発・提供により、メタバースの発展に貢献していくとしている。