2023.02.01 第一生命 プラットフォーム「資産形成プラス」開始、資産形成・承継支援領域で独自コンテンツ提供 住信SBIネット銀、楽天銀で専用ネット支店開設

 第一生命は1月11日から、顧客の多様化するニーズ・価値観などに応えることを目的に、資産形成・承継領域において独自コンテンツを提供するデジタルプラットフォームサービス「資産形成プラス」を開始した。デジタル接点を通じて顧客の日常に寄り添いながら、資産寿命の延伸に向けたアドバイスや情報を一人一人に届けることで、より身近な日常から資産形成・承継を考えるきっかけを提供し、資産寿命延伸への貢献を目指す。同プラットフォームでは、住信SBIネット銀行と楽天銀行が提供する「BaaS(注)」の仕組みを活用した第一生命専用の銀行サービス(以下、ネットバンクサービス)も提供する。

第一生命は一生涯のパートナーとして、全ての人々が世代を超えて安心に満ち、豊かで健康な人生を送れるwell―being(幸せ)に貢献し続けられる存在でありたいとの思いの下、事業領域を四つの体験価値(保障、資産形成・承継、健康・医療、つながり・絆)へと広げ、従来に増して顧客に寄り添っていくことを目指している。資産形成・承継領域については、人生100年時代を迎え、また一人一人の価値観が多様化する今、顧客それぞれに合わせた計画・備えが重要となってきているとしている。
デジタルプラットフォームサービス「資産形成プラス」では、デジタル機能を活用して顧客の資産形成・承継をサポートし、顧客が次の三つの体験価値を得ることを目指す。
一つ目の体験価値は、「自分に合わせたシミュレーションで必要な資産形成がわかる」(資産寿命シミュレーション)で、顧客自身で年齢や家族構成、ライフイベントなどの情報を入力することで、将来のキャッシュフローや資産推移を試算できるほか、貯蓄や運用をすることで将来のキャッシュフローがどのように変化するかを予測できる資産寿命シミュレーションツール「しさんのしさん」を提供する。「しさんのしさん」は、人生設計や資産運用の統合的プラットフォームを個人投資家だけでなくファイナンシャルプランナーにも幅広く提供している㈱MILIZE(田中徹代表取締役社長)と共同開発したツールで、シミュレーションにはMILIZEが保有する平均的な給与曲線や教育費の詳細なデータなどが収録されている。それらを活用することで、顧客はそれぞれの環境・状況ごとに異なる老後に向けた必要な資産形成について、自身でより手軽に、精度の高いシミュレーションを行えるようになる。人生100年時代を意識することで、「ライフイベントが起きて、足元や近い将来のイベントへの備えができているか」や「老後に向けて今の生活をいつまで続けられるのか」といった漠然とした不安が生じるが、資産寿命をシミュレーションすることで、顧客の不安を少しでも和らげ、将来に向けた“一歩”を踏み出せるようになることを目指すとしている。
二つ目の体験価値は、「ネットバンクでおトクに日常を整える」(ネットバンクサービス)で、住信SBIネット銀行と楽天銀行が提供するBaaSの仕組みを活用し、第一生命専用支店のサービスとして「第一生命 NEOBANK」(住信SBIネット銀行)と「楽天銀行 第一生命支店」をそれぞれ開始した。両行はそれぞれネットバンクサービスとしての機能面での優位性が高く、デジタル機能を活用した資産形成・承継の入り口として最先端の技術を活用し高品質なサービスを提供することで、より身近な日常から顧客の体験価値を向上させていくことを目指す。
住信SBIネット銀行の「第一生命 NEOBANK」では、アプリをダウンロードし口座開設することで、同行が提供する預金機能(円貨預金、外貨預金、外貨積立など)、決済機能(振込、振替、スマホデビットなど)、融資機能(カードローン、住宅ローン、教育ローンなど)を利用できる。同行では今回、同行初となる0歳から口座開設できるサービスの取り扱いも開始した。その他、▽スマートフォン上で口座開設から取引まで完結▽キャッシュカードの代わりにアプリを使ってATMでの取引ができる「アプリでATM」が利用可能▽生体認証による高度なセキュリティ―なども特長。開業記念キャンペーンでは最大6000円相当のプレゼントも用意されている。
楽天銀行の「楽天銀行第一生命支店」では、同じくアプリをダウンロードし口座開設することで、アプリを通じた振込、入出金明細、定期預金、外貨預金、第一生命支店専用デビットカード、各種ローン商品等の同行が提供する銀行サービスを利用できる。同行では開業記念キャンペーンとして、キャンペーン期間内に楽天銀行第一生命支店口座を申し込み、対象となるサービスの取引を行った顧客(口座開設完了後にハッピープログラムのエントリー〈無料〉が必要)に最大6000ポイント分の楽天ポイントを進呈するキャンペーンを実施している。
「資産形成プラス」の三つ目の体験価値は、「資産形成・承継に必要な情報が効率的に収集できる」(お役立ち情報の提供)で、資産形成プラス内で各種制度やマーケット情報などの資産形成に役に立つコンテンツ、投資商品・貯蓄性商品などを提供する。情報コンテンツには、第一生命グループで世界各国のマクロ経済・金融市場から生活に関連したライフデザインまで幅広い分野で調査・研究を行うシンクタンクの第一生命経済研究所や、国内トップクラスの規模を誇る資産運用会社のアセットマネジメントOneなどが提供するコンテンツが含まれており、投資初心者から経験者まで幅広い層が必要とする資産形成・承継に役立つ情報を得ることができる。将来・老後に向けて何をすればよいか分からない、効率的に資産形成・承継領域に関する情報収集を行いたいといった顧客の課題を解決することを目指す。
(注)「Banking as a Service」の略で、銀行の機能を外部に提供するサービスのこと。

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