2022.11.24 チューリッヒ生命 緩和型終身医療保険プレミアムZワイド発売、通常の医療保険に見劣りしない保障提供 12種類の特約組み合わせ可能

チューリッヒ生命は12月2日から「終身医療保険プレミアムZワイド」(正式名称:無解約払戻金型終身医療保険(Z03)(引受基準緩和型))を発売すると発表した。健康に不安がある人や持病がある人も加入しやすい一生涯の医療保険で、主契約以外に12種類の特約の中から顧客のニーズに合わせて保障を組み合わせることができる点が特長となっている。「終身医療保険プレミアムDX」は新商品発売をもって販売を終了する。

「終身医療保険プレミアムZワイド」は持病があっても入りやすい引受基準緩和型の医療保険で、基本保障では入院、手術等、死亡(特則)を保障する。バリエーション豊かなオプションをニーズに合わせて自由に組み合わせることができる点が特徴で、通常の医療保険にも見劣りしない充実した保障を提供するという。
基本告知事項は、①最近3カ月以内に、医師から入院・手術・先進医療のいずれかを勧められたことがあるか②過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術を受けたことがあるか③過去5年以内にがん・上皮内がん(高度異形成も含む)、肝硬変、統合失調症、認知症、アルコール依存症で医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがあるか―の3項目で、全て「いいえ」であれば申し込むことができる。
基本保障(主契約)は入院・手術等・死亡(特則)だが、手術等については保障の有無が選択可能で、死亡も付加選択ができる。
オプション(特約)は、入院、特定疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)、がん、その他の12項目から選ぶことができる。例えば、入院に関しては、一時金、8大疾病、ストレス性疾病、60日免責があり、その他についても、通院、先進医療患者申出療養、女性疾病、健康還付など幅広い。
開発に当たってベースとした「終身医療保険プレミアムZ」(プレミアムZ)との比較では、プレミアムZの契約年齢が0歳から75歳であるのに対し、新商品は20歳から85歳となっている。
新商品発売に先立ち、11月2日、丸ビルホール&コンファレンススクエア(東京都千代田区)で行われた新商品説明会に登壇した笠原吉家執行役員(商品担当)は、新商品の開発の背景について、従来の引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険に比べて保障が限定的であることが多いため、顧客から「引受基準緩和型医療保険であっても、保障を通常の医療保険と同じくらい充実させてほしい」という声が寄せられていたと説明。新商品について、「保険金額など、一部制限はあるものの、通常の医療保険に比べても遜色ない保障を提供できると考えている」と自信をのぞかせた。
生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」によると、健康上の理由や年齢制限のため生命保険に加入できずにいる人は13~20%程度いることが明らかになっている。高齢化も進んでいることから、今後は健康上の理由から保険に加入できない人がさらに増加することが見込まれる。こうした状況は、引受基準緩和型医療保険のマーケットニーズの拡大にもつながる。保障性商品のイノベーターを自任する同社では、今後も積極的に革新的な保障性商品を開発していく方針だ。